2025.11.28 2025.11.29

Mercure いちご女子旅でつくる冬の京都宮津オールインクルーシブ体験

CoCoRo編集部

Mercure いちご女子旅は、ホテル自家農園でのいちご狩りと温泉オールインクルーシブステイを組み合わせた、冬〜春限定の女子旅プランです。この記事では、京都府宮津市の「メルキュール京都宮津リゾート＆スパ」が打ち出したMercure いちご女子旅の内容を整理し、ホテル・旅館の経営者や企画担当者が、自社の冬季集客や女子旅・グループ旅向けの商品づくりにどう生かせるかを解説します。いちごやスイーツ、温泉を軸にしながら、従業員エンゲージメントや付加価値づくりのヒントも読み取っていきます。

この記事の目次

本記事のポイント｜Mercure いちご女子旅から読み解く
ニュースの概要
宿泊業にとってのポイント｜Mercure いちご女子旅から見える女子旅ニーズ
背景と理由の整理｜いちご女子旅プランが生まれた文脈
具体的な取り組み・ニュース内容の解説｜Mercure いちご女子旅の構成要素
自社への活かし方のヒント｜Mercure いちご女子旅を自館プランに落とし込む
まとめ
企業情報
本リリースに関するお問い合わせ

本記事のポイント｜Mercure いちご女子旅から読み解く

Mercure いちご女子旅は、「自家農園×いちご狩り×スイーツ×温泉×オールインクルーシブ」を一体で設計した、女子旅ニーズに特化した期間限定プランであること
ホテル敷地内の遊休スペースを自家農園「ストロベリーパーク」に転換し、体験コンテンツと食事・温泉を束ねることで、冬〜春の集客と単価アップを同時に狙っていること
他のホテル・旅館でも、プラン名や体験内容を工夫すれば「いちご女子旅」型の商品を応用でき、従業員エンゲージメント向上や地域連携にもつなげられる可能性があること

ニュースの概要

京都府宮津市、日本三景「天橋立」を望む高台に位置する「メルキュール京都宮津リゾート＆スパ」が、ホテル自家農園でのいちご狩りとスイーツ、温泉、ビュッフェなどを組み合わせたオールインクルーシブステイ「Mercure いちご女子旅」プランの予約受付を2025年12月1日から開始します。宿泊期間は2026年2月1日〜5月10日まで（いちご狩り休園日・ゴールデンウィークを除外）で、1泊オールインクルーシブ料金は1名あたり28,000円〜（2名1室利用、税・サ込み、入湯税別）とされています。

Mercure いちご女子旅の大きな特徴は、ホテル敷地内の自家農園「ストロベリーパーク」で楽しむいちご狩りです。宮津の土壌・気候と相性の良い「章姫」を栽培し、ホテル専任スタッフが苗付けから収穫まで一貫して担当しています。体験時間は滞在中の複数スロットから選択でき、チェックイン前・チェックアウト後の参加も可能なため、観光スケジュールと組み合わせやすい設計です。

さらに、Mercure いちご女子旅専用の「いちごのスイーツ」セットが提供されます。ミニタルト、プチシュー、パンナコッタ、ミルクレープ、カヌレ、アイスクリームなど、いちごをふんだんに使った6種のスイーツに加え、フレッシュいちごも提供。いちご入りスパークリングやいちごサイダー、自家製いちごオレから1種類を選べるドリンクも含まれ、写真映えと満足感の両立を図った構成になっています。

温泉露天風呂や夕朝食ビュッフェ、レストランでのアルコール、ラウンジでのドリンクなども基本料金に含まれるオールインクルーシブ設計となっており、地域体験プログラムとして「丹後ちりめん」にちなんだシルク100％のミサンガ作りも無料で体験可能です。さらに、丹後ちりめん由来の天然保湿成分「絹セリシン」を配合したスキンケア化粧品「きぬもよふ」のトラベルセットをプレゼントするなど、女性グループに響きやすい要素を丁寧に積み上げたプランと言えるでしょう。

宿泊業にとってのポイント｜Mercure いちご女子旅から見える女子旅ニーズ

Mercure いちご女子旅は、「女子旅」という明確なターゲットに対して、体験・食事・温泉・美容を一つのストーリーにまとめた好例と言えそうです。ホテルや旅館の企画担当者にとって、次のような示唆が読み取れます。

1. 敷地内で完結する「体験×滞在」の設計

自家農園「ストロベリーパーク」でのいちご狩り
いちごスイーツの玉手箱風プレゼンテーション
温泉・ビュッフェ・ラウンジまで含むオールインクルーシブ

これらを束ねることで「チェックインからチェックアウトまで、敷地内で完結する女子旅」を実現しています。外出先の天候や混雑に左右されにくく、クチコミの安定化やオペレーションの標準化にもつながりやすい構造と言えるでしょう。

観光庁関連の資料でも、「宿泊そのものを体験コンテンツとしてわかりやすく見せること」「滞在中の過ごし方を具体的に提案すること」の重要性が指摘されています。
Mercure いちご女子旅は、まさにその方向性に沿ったプランだと解釈できます。

2. 冬〜春の「閑散期」を女子旅で埋める発想

宿泊期間は2月〜5月上旬（GW除外）に設定されています。多くの温泉地・リゾートにとって、2月〜3月は稼働が落ちやすい時期です。その中で、Mercure いちご女子旅は以下を組み合わせて需要をつくっています。

冬〜早春が旬の「いちご」
写真映えするスイーツとドリンク
温泉＋スキンケアで「癒やし」と「美容」の両立
女子旅・母娘旅・友人グループを想定した世界観

同じように閑散期を抱えるホテル・旅館にとって、「季節の食材×女子旅」を軸にしたプラン設計は有力な選択肢になり得るでしょう。

3. 従業員エンゲージメントを高める「自家農園」運営

ストロベリーパークでは、ホテルスタッフが農家から指導を受けながら、苗の植え付けから収穫までを担当しています。これは単なるコンテンツづくりにとどまらず、従業員エンゲージメントの観点でも意味がありそうです。

農園づくりに関わったスタッフは、自らの仕事が「お客様体験」に直結している実感を得やすい
いちごの栽培ストーリーをお客様に語ることが、接客のやりがいや専門性の源になる
部署をまたいだ共通プロジェクトとして機能すれば、組織内コミュニケーションの活性化にもつながる

人材確保が難しいなかで、「ストーリーのあるプロジェクト」にスタッフが主体的に関われる仕組みは、離職防止や採用広報にもプラスに働くかもしれません。

背景と理由の整理｜いちご女子旅プランが生まれた文脈

Mercure いちご女子旅の背景には、立地特性と需要の変化が重なっています。

1. 遊休スペースを活用した自家農園「ストロベリーパーク」

もともとテニスコートだったスペースを、自家農園「ストロベリーパーク」に転用したという経緯が紹介されています。利用率の下がった設備を、以下のような形で再活用している点は注目に値するでしょう。

宿泊者・地域住民ともに楽しめる体験施設として再設計
いちご狩りは日帰り利用も可能とし、地域への開放と情報発信の場にもなっている
いちごという分かりやすいテーマで、家族連れやカップル、女子旅など幅広い層に訴求

多くのホテル・旅館にも「空いている駐車スペース」「使われなくなったコートや広場」「眺めは良いが活用し切れていないテラス」などが存在します。Mercure いちご女子旅の事例は、そうした遊休スペースを体験コンテンツに転換するヒントになりそうです。

2. 「ローカル体験」と「ウェルネス」の掛け合わせ

宮津・丹後エリアは、日本海側の温暖な気候と海・山の恵みを活かした食文化、丹後ちりめんなどの伝統産業を持つ地域です。Mercure いちご女子旅は、その要素を次のように組み合わせています。

宮津の気候に合う「章姫」の栽培
地元の絹織物文化から発想した「シルク100％ミサンガ作り」
丹後ちりめん由来の保湿成分を活かしたスキンケア化粧品「きぬもよふ」のセット提供
温泉露天風呂とオールインクルーシブの食事で「癒やし」と「リトリート」を演出

単に「いちごスイーツが楽しめるプラン」ではなく、「地域らしさ」と「ウェルネス・美容」を絡めた女子旅体験にしている点が、Mercure いちご女子旅の特徴と言えるでしょう。

3. 予約導線と時間設計の工夫

いちご狩りもスイーツ体験も、予約時に時間帯を指定する設計になっています。

いちご狩り：9:30〜16:00の複数枠から選択（チェックイン前・後も可）
スイーツ：チェックイン日夜（20:00〜21:00）または日中（14:00〜15:00）のいずれか

この仕組みによって、ホテル側は作業負荷や提供人数の平準化がしやすくなり、利用者も「いつ何を楽しむか」を事前にイメージしやすくなります。結果として、現場スタッフの負担軽減と、ゲスト体験の質向上を両立しやすい設計と言えるのではないでしょうか。

具体的な取り組み・ニュース内容の解説｜Mercure いちご女子旅の構成要素

ここでは、Mercure いちご女子旅の具体的な中身を、企画・運営の視点から整理します。

1. ホテル自家農園でのいちご狩り

敷地内の「ストロベリーパーク」で、章姫のいちご狩りを提供
時間枠・定休日を明確にし、事前予約制でオペレーションを安定化
チェックイン前・チェックアウト後も体験でき、交通事情に左右されにくい

他施設への示唆

自家農園がなくても、近隣農家との連携で「農園直行シャトル＋収穫体験」を組み込む方法が考えられます。
予約時に時間帯を押さえておく設計は、いちご狩り以外のアクティビティ（陶芸体験、クラフト体験など）にも転用可能です。

2. 玉手箱風「いちごスイーツ」で写真映えと体験価値を両立

ミニタルト、プチシュー、ミルクレープ、カヌレ、アイスなど、少量多品目で構成
フレッシュいちごも添え、いちご狩りとの一貫性を演出
いちご入りスパークリング、サイダー、いちごオレからドリンクを事前選択

企画ポイント

「量より種類」で満足度を上げつつ、原価と廃棄リスクをコントロールしやすい構成になっています。
玉手箱風の器や盛り付けは、SNS投稿を想定したビジュアル表現といえそうです。
Mercure いちご女子旅という名前と、玉手箱風の演出を紐づけることで、記憶に残る体験として差別化を図っています。

3. 温泉とオールインクルーシブで「安心感」と「滞在時間の伸長」を狙う

露天風呂を備えた温泉エリア
夕朝食ビュッフェ、レストランでのアルコール、ラウンジドリンクが基本料金に含まれる
追加料金が発生する範囲も明示し、「ほぼ館内で財布を気にせず楽しめる」状態をつくっている

女子旅・グループ旅では、「幹事が会計を気にせず楽しめるかどうか」が満足度に直結しがちです。Mercure いちご女子旅のように、オールインクルーシブ範囲を分かりやすく提示することは、予約判断のしやすさにもつながるでしょう。

4. 地域体験とスキンケア特典で「お土産になる思い出」を設計

丹後ちりめんの産地らしさを活かしたシルク100％のミサンガ作り体験
地元由来の保湿成分を使った「きぬもよふ」のトラベルセットをプレゼント

物理的なお土産と、滞在中の思い出が紐づくことで、滞在後もホテルや地域を思い出してもらえる仕掛けになっています。リピートや口コミにつながる「記憶のフック」を意識した設計と言えるのではないでしょうか。

5. ニーズに合わせたプラン分岐

公式サイトでは、いちご狩りのみ、いちごスイーツのみを楽しめるプランも用意されています。Mercure いちご女子旅という軸を保ちながら、以下のような柔軟な受け皿を設けている点もポイントです。

到着時間が遅く、いちご狩りには参加しづらいゲスト
小さなお子様連れで、夜遅いスイーツ提供が難しいファミリー
連泊中の別日程で体験を組み込みたいゲスト

「すべてを1パターンに押し込まない」分岐設計は、現場負荷を抑えつつ満足度を高める工夫として参考になるでしょう。

自社への活かし方のヒント｜Mercure いちご女子旅を自館プランに落とし込む

最後に、Mercure いちご女子旅から学べるポイントを、自社プランに応用する際の具体的なヒントとして整理します。

1. まず「誰のための女子旅か」を決める

20〜30代向けの友人グループか、母娘旅か、職場の女子会か
インバウンドを意識した「海外からの女子旅」か、国内中心か

ペルソナが曖昧なままだと、写真・コピー・料金・特典がちぐはぐになりがちです。Mercure いちご女子旅のように、「いちご」「スイーツ」「温泉」「美容」といった要素を組み合わせながらも、一貫したターゲット像を描いておくと企画段階で迷いが減ります。

2. 遊休スペースや既存設備の棚卸しを行う

使われていないテニスコートや広場
夜間は空いているラウンジスペース
展望の良いデッキや屋上だが、活用し切れていない場所

これらを洗い出し、「ミニガーデン」「小さな工房」「期間限定フォトスポット」など、Mercure いちご女子旅のストロベリーパークに近い発想で活用策を検討してみると、新しいコンテンツの種が見つかるかもしれません。

3. オールインクルーシブは「範囲を絞って分かりやすく」

いきなりフルオールインクルーシブに踏み切る必要はありません。例えば次のような段階的な設計も考えられます。

「女子旅プラン専用のスイーツ＋ドリンク」だけをインクルーシブにする
「ラウンジの一部時間帯のドリンク」を含める
「温泉＋スパークリングワイン1杯＋夜スイーツ」をセットにする

どこまで含めるかを明確にし、「ここまでは料金内」「ここから先は追加」という線引きを丁寧に伝えておくと安心です。

4. 従業員参加型のプロジェクトとして設計する

Mercure いちご女子旅と同様に、スタッフが企画・栽培・演出に関わる要素を取り入れると、従業員エンゲージメント向上にもつながります。

スタッフ発案のオリジナルスイーツやドリンクを1品入れてみる
いちごや地元食材の「推しポイント」をスタッフがPOPや動画で紹介する
農家・職人との連携プロジェクトに若手スタッフを参加させる

「自分たちがつくった体験をお客様が喜んでくれた」という実感は、現場のモチベーション維持に大きく寄与します。

5. 「写真に撮りたくなる瞬間」をあらかじめ設計する

女子旅プランでは、SNSを通じた自発的な情報発信も期待できます。

いちごスイーツの玉手箱を開ける瞬間
収穫したいちごを手に持つシーン
夜のラウンジや温泉後のスキンケアタイム

こうした「シャッターチャンス」を事前に決めておくと、現場スタッフも案内しやすくなりますし、公式SNSでの表現も統一しやすくなります。撮影スポットにさりげないサインを置くなど、導線の工夫も選択肢に入れておくと良さそうです。

まとめ

Mercure いちご女子旅は、自家農園のいちご狩りとスイーツ、温泉、オールインクルーシブステイを掛け合わせた、冬〜春の女子旅ニーズに特化した期間限定プランと言えるでしょう。
遊休スペースの自家農園化や、ローカル体験・美容アイテムの組み合わせなど、地域資源と女子旅ニーズを両立させる発想は、他のホテル・旅館でも応用できる余地があります。
オールインクルーシブの範囲を丁寧に設計し、「幹事が予算を気にせず楽しめる」状態をつくっておくと安心です。
Mercure いちご女子旅のように、スタッフが企画や栽培・演出に関わる仕組みをつくると、従業員エンゲージメントが高まり、サービス品質向上にもつながるという選択肢もあります。

企業情報

会社名：アコー
会社名（英語表記）：Accor
所在地：フランス・パリを拠点とするホスピタリティグループ
事業内容：ホテルおよびレジデンス、飲食施設などの運営
公式サイトURL：https://group.accor.com

ホテル情報（本プラン提供施設）

ホテル名：メルキュール京都宮津リゾート＆スパ
所在地：〒626-0068 京都府宮津市字田井小字岩本58番地
電話番号：03-6627-4666（予約センター）
アクセス：京都丹後鉄道「宮津」駅よりタクシーで約12分、京都縦貫自動車道「宮津天橋立IC」より車で約15分
ホテル公式サイトURL：https://mercure-kyotomiyazu-resortandspa.jp/

本リリースに関するお問い合わせ

問い合わせ先：記載なし
部署名：記載なし
担当者名：記載なし
電話番号：記載なし
メールアドレス：記載なし

出典：PR TIMES『ホテル自家農園でいちご狩り、スイーツなどいちごを存分に楽しむオールインクルーシブステイ「Mercure いちご女子旅」プランの予約受付を2025年12月1日に開始【メルキュール京都宮津リゾート&スパ】』（https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000702.000052177.html）