新横浜プリンスホテルが打ち出した「マイカーでお得に旅行」という切り口は、価格だけに頼らず移動体験まで含めて価値を組み立てる発想として、宿泊業の販促にも応用しやすいヒントになりそうです。
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本記事のポイント
- 新横浜プリンスホテルの「マイカー×公共交通」の組み合わせが、滞在中の行動設計を具体化している点を整理します
- 駐車場優待と周遊券付与が、宿泊業の稼働平準化や客単価設計にどう効き得るかを読み解きます
- 新横浜プリンスホテルの施策を踏まえ、現場オペレーションで起きやすい落とし穴と対策の考え方をまとめます
ニュースの概要
新横浜プリンスホテルでは、宿泊プラン「【横浜満喫】マイカープラン」を販売すると発表しています。販売開始は2025年12月24日で、宿泊期間は2025年12月24日から2026年9月30日までと説明しています。
同プランは、マイカーで来館する宿泊者に向けて、宿泊日数分のホテル駐車場利用の優待(1室1台・24時間まで)を付ける内容としています。加えて、横浜市営地下鉄やバスで使える1日乗車券「みなとぶらりチケットワイド」を宿泊者1名につき1枚付与するとしています。
新横浜プリンスホテルは、ガソリンの暫定税率廃止による燃料費負担の緩和を背景に、マイカー利用への関心が高まっているという見立てを示し、ホテルを拠点に横浜周辺を観光しやすい設計にしたと述べています。
宿泊業にとってのポイント

新横浜プリンスホテルの発表で注目したいのは、「来館手段(マイカー)を選ぶ理由」と「滞在中の移動(公共交通)」を一つの宿泊商品にまとめている点です。宿泊業のプラン造成では、客室と朝食だけで差別化が難しい局面が増えています。移動や回遊を含めた“旅の摩擦”を減らす設計は、比較検討時の決め手になりやすいと考えられます。
新横浜プリンスホテルのように「到着前の不安」を先回りする価値
マイカー利用のゲストは、到着前に「駐車場が確保できるか」「出し入れや精算が面倒ではないか」を気にしがちです。駐車場優待を明示することは、価格メリット以上に安心材料になり得ます。新横浜プリンスホテルの構成は、ここを正面から言語化しているように見えます。
「駐車場優待+周遊券」が作る販売上の強み
周遊券が付くと、ゲストは「ホテル滞在中は車を置いて回れる」と理解しやすくなります。結果として、滞在中の行動が具体化し、予約の背中を押す要素になり得ます。新横浜プリンスホテルの提案は、宿泊と観光動線をセットで提示している点が特徴です。
背景と理由の整理
新横浜プリンスホテルは、燃料費負担の緩和を背景にマイカー需要が高まりつつあると説明しています。ここで宿泊業として押さえたいのは、「価格変動」そのものよりも、「旅行の意思決定が動く条件」を商品に落とし込む姿勢です。
マイカー需要は「節約」だけでなく「時間の自由度」でも動く
マイカーは、節約目的だけでなく、出発時間の自由度や荷物量への耐性など、体験面の価値が大きい移動手段です。新横浜プリンスホテルのように、駐車場の扱いを整えると、体験価値を邪魔しない設計になります。
宿泊業の稼働平準化の観点でも効きやすい
マイカー来館は、駅近・都心立地のホテルでも「近隣観光の拠点化」を促せる場合があります。新横浜プリンスホテルのように、公共交通の周遊券を付けると、日中の回遊を後押しし、チェックイン前後の行動が読みやすくなります。運用面では、ピーク集中の緩和につながる可能性も考えられます。
具体的な取り組み・ニュース内容の解説
新横浜プリンスホテルが案内するプラン内容を、宿泊業の実務目線で分解すると「特典の設計」「運用の前提」「説明の一貫性」の3点が要になります。
新横浜プリンスホテルの特典設計を分解する
- 宿泊日数分の駐車場利用優待(1室1台・24時間まで)
- 横浜市営地下鉄・バスの1日乗車券「みなとぶらりチケットワイド」を1名につき1枚付与
- 料金は1名あたり9,151円から(1室2名利用時)と説明
この構成は、「来館コストの納得感(駐車場)」と「滞在中の回遊(周遊券)」を両輪にしています。新横浜プリンスホテルのように、特典を2つに絞ると、訴求が散らかりにくい点も実務的です。
駐車場優待は“条件の書き方”が運用品質を左右する
駐車場特典は魅力的な一方で、現場では問い合わせが増えやすい領域です。たとえば以下のような論点が出やすく、予約導線・FAQ・フロント案内の一貫性が重要になります。
- 24時間の起点(入庫時刻か、チェックイン時刻か)
- 出し入れの可否と追加料金の扱い
- 2台目需要が出た場合の案内
新横浜プリンスホテルのように「1室1台」までを明確にしておくのは、運用負荷の急増を抑える上でも効果的だと見られます。
周遊券付与は「使いどころ」を文章で描けると強い
周遊券は、付けただけでは価値が伝わりにくいことがあります。新横浜プリンスホテルの発表では、横浜ベイエリアなど観光に便利という文脈で位置付けています。宿泊業側で応用するなら、
- 代表的な回遊モデル(午前・午後の動き)
- 施設から最寄り交通への行き方
- 雨天時の代替案
などを、短い文章やチェックリストで添えると、ゲストは「使える特典」として理解しやすくなります。
自社への活かし方のヒント
新横浜プリンスホテルの考え方は、他地域のホテル・旅館でも転用可能です。ポイントは「マイカーで来る理由」を否定せず、むしろ設計に取り込むことです。
「マイカー歓迎」を打ち出す場合の、プラン企画チェック
- 駐車場の台数・高さ制限・大型車対応など、現場の制約を先に棚卸ししておく
- 特典は2つまでに絞り、説明文の中心メッセージを一つにする
- 近隣回遊の“王道コース”を1つだけ決め、文章で伝える
新横浜プリンスホテルのように、特典の意味が一文で伝わる設計にしておくと安心です。
現場の落とし穴:問い合わせ増とフロント負荷
マイカー特典は反響が出やすい一方で、電話やチェックイン時の確認が増えがちです。導入初期は、
- 予約完了メールに「駐車場特典の要点」を同じ文章で載せる
- フロント用の案内テンプレを作っておく
- 例外対応(満車時など)の判断基準を決めておく
といった“情報の固定化”が効きます。新横浜プリンスホテルのような企画ほど、説明の揺れが顧客体験を下げやすいので、最初に整えておくと良さそうです。
収益設計のヒント:値引きではなく「総額の納得感」を作る
ガソリン価格の話題は、値引き訴求に寄りやすいテーマです。とはいえ、宿泊業にとっては値引きは利益を削りやすい手段でもあります。新横浜プリンスホテルのように、駐車場と周遊を“体験価値”として組み込むと、単純値引き以外の魅せ方を作りやすくなります。自社の地域で同様の設計ができないか、棚卸ししてみるのも選択肢でしょう。
まとめ
- 新横浜プリンスホテルは、マイカー来館の不安を「駐車場優待」で先回りする設計を示しています
- 新横浜プリンスホテルの「周遊券付き」は、滞在中の回遊を具体化し、予約判断を後押ししやすい構成です
- 駐車場特典は問い合わせが増えやすいので、条件と案内文を固定化しておくと安心です
- 値引き一辺倒ではなく、移動体験まで含めた商品設計という選択肢もあります
企業情報
- 会社名:株式会社西武・プリンスホテルズワールドワイド
- 施設名:新横浜プリンスホテル
- 所在地:横浜市港北区新横浜3-4
- 総支配人:武田昌人
- 公式サイト:新横浜プリンスホテル
- プラン情報(発表内の案内):【横浜満喫】マイカープラン
出典:PR TIMES『【新横浜プリンスホテル】マイカーでお得にご旅行!ガソリン暫定税率廃止に伴うステイプランを販売』https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003417.000024668.html


