コアグローバルマネジメント株式会社は、沖縄県那覇市松川のホテルをリブランドし、2026年7月31日(金)から「インフィニシス 那覇 首里城 by ヒューイットリゾート」として運営を始めます。2027年には改装を経て、屋内ウォーターパークを備えた全天候型シティリゾートとして本格始動する計画です。
首里城まで徒歩約15分、那覇空港から車で約25分という立地は、都市滞在と文化観光をつなぎやすい場所です。沖縄観光の回復と多様化が続くなか、天候に左右されにくい館内体験を用意する今回のリブランドは、宿泊施設が「滞在そのものの目的」をどう育てるかを考えるうえでも示唆があります。
本記事のポイント
- 2026年7月31日に「インフィニシス 那覇 首里城 by ヒューイットリゾート」として運営を開始し、2027年の改装後に全天候型シティリゾートとして本格始動します。
- 屋内ウォーターパークを核に、ファミリー、グループ、雨天時の観光客まで受け止める滞在価値づくりが計画されています。
- 首里城周辺の文化観光、那覇港を含む広域交通、都市型リゾート需要をつなぐ設計が、宿泊事業者にとって参考になる取り組みです。
発表内容の整理
新ブランド名の「インフィニシス」は、無限を意味する言葉とオアシスを掛け合わせた造語です。発表では、2026年7月31日をフェーズ1としてブランド名称を変更し、運営を開始します。その後、2027年に館内改装を行い、365日楽しめる屋内ウォーターパークを備えた全天候型シティリゾートとしてリニューアルオープンする予定です。
所在地は沖縄県那覇市松川40番地。那覇空港から車で約25分、那覇インターチェンジから車で約8分、首里城まで徒歩約15分とされています。先行予約は公式ティザーサイトで開始されています。
出典:PR TIMES 沖縄に新しいホテルブランド「インフィニシス 那覇 首里城 by ヒューイットリゾート」2026年7月31日(金)リブランドオープン
首里城エリアの滞在価値を広げるリブランド
今回のリブランドでまず注目したいのは、那覇中心部の利便性と首里城周辺の文化性を同時に扱える立地です。空港アクセスを確保しながら、首里城まで徒歩圏にあるため、到着日や出発日の短い時間にも地域散策を組み込みやすくなります。
宿泊事業者の視点では、単に「観光地に近い」だけでなく、館内での過ごし方と周辺回遊をどう接続するかが重要です。例えば、午前は首里城周辺を歩き、午後は館内プールで過ごすといった滞在提案は、子ども連れや三世代旅行にも伝わりやすい導線です。地域文化とリゾート感を一つの旅程に収める工夫がうかがえます。
全天候型シティリゾートが支える館内消費
沖縄の宿泊施設では、海や屋外アクティビティの魅力が大きい一方で、雨天、台風、強い日差しなどに左右される場面もあります。屋内ウォーターパークを備える構想は、天候に左右されにくい滞在満足をつくるうえで、現場でも参考になる取り組みです。
観光庁の「宿泊旅行統計調査」では、入力データ上の最新公表欄として2026年2月分の第1次速報値、2026年1月分の第2次速報値が示されています。速報段階の数値を扱う際は確定値との違いに留意が必要ですが、宿泊需要を月次で確認しながら販売施策を組み替える姿勢は、リブランド期の運営にも欠かせません。全天候型の館内体験は、繁忙期だけでなく雨天時や端境期の予約理由をつくる選択肢になります。
那覇の広域交通とクルーズ需要を見据えた受入環境
観光庁(国土交通省)『観光地域づくり事例集 第4章「インフラの整備と活用強化」』では、那覇港におけるみなとオアシスを活用したクルーズ船寄港促進の取り組みが掲載されています。これは港湾だけの話にとどまらず、宿泊施設にとっても、到着前後の短時間滞在、家族連れの休憩需要、多言語案内、荷物を抱えた移動のしやすさを考える手がかりになります。
同施設は那覇市内に位置し、空港や高速道路からのアクセスも示されています。都市型ホテルとしての利便性に、リゾートらしい館内体験を重ねることで、航空利用者、レンタカー利用者、周辺観光を組み合わせる旅行者まで受け止めやすい構成です。地域の受入環境とホテル内の体験を一体で考える姿勢は、今後の沖縄の宿泊運営にも大切な視点です。
二段階リニューアルがもたらす運営上の学び
発表では、2026年のブランド変更・運営開始と、2027年の改装後の本格始動を分けて示しています。営業を続けながら段階的に価値を高める計画は、既存ホテルのリブランドにおいて現実的な進め方です。
宿泊現場では、名称変更、予約導線、館内表示、従業員への共有、リピーターへの説明、改装期間中の期待値調整など、多くの接点を同時に扱う必要があります。今回のようにフェーズを明確に示すことは、利用者にも取引先にも変化の見通しを伝えやすく、ブランド移行期の安心感につながります。
新ブランド展開に見るポートフォリオ戦略
コアグローバルマネジメント株式会社は、国内35施設のホテル運営事業を展開し、ヒューイットリゾート、ヒューイットホテル、クインテッサホテルなど複数ブランドを運営しています。今回の新ブランドは、既存の運営知見を活かしながら、沖縄・那覇・首里城という土地に合わせて体験価値を組み直す動きとして受け止められます。
施設名に「by ヒューイットリゾート」を添えている点も、既存ブランドへの信頼と新ブランドの独自性を両立させる工夫として映ります。新しい名称を打ち出しながら、運営主体や系列ブランドの安心感を伝える設計は、リブランド時のコミュニケーションとして丁寧です。
まとめ
「インフィニシス 那覇 首里城 by ヒューイットリゾート」は、那覇市内の利便性、首里城周辺の文化観光、屋内ウォーターパークによる全天候型の滞在価値を組み合わせるリブランドです。2026年7月の運営開始から2027年の本格始動まで、段階的にブランドを育てる計画が示されています。
沖縄の宿泊事業者にとっては、天候に左右されにくい館内体験、文化資源との接続、広域交通を意識した受入環境づくりを一体で考える事例として参考になります。発表元の取り組みからは、既存施設の価値を地域文脈に合わせて再編集しようとする姿勢が伝わります。
企業情報
- 運営会社はコアグローバルマネジメント株式会社です。本社所在地は東京都中央区晴海1-8-12 晴海アイランド トリトンスクエア オフィスタワーZ 23階、代表者は代表取締役の中野正純氏です。設立は2007年7月4日、事業内容はホテル運営事業ほかとされています。
- インフィニシス 那覇 首里城 公式ティザーサイト
- コアグローバルマネジメント株式会社 公式サイト
参考資料
- 観光庁『宿泊旅行統計調査(2026年2月分)』: 宿泊旅行統計調査
- 観光庁(国土交通省)『観光地域づくり事例集 第4章「インフラの整備と活用強化」(最新公表ページ)』: 観光地域づくり事例集 第4章「インフラの整備と活用強化」
- 観光庁(国土交通省)『ATWS2023を契機としたアドベンチャーツーリズムの推進に向けたヒアリング・アンケート調査結果(2024年3月)』: ATWS2023を契機としたアドベンチャーツーリズムの推進に向けたヒアリング・アンケート調査結果
