タコパ旅 東大阪は、駄菓子やモノづくり体験、たこ焼き食べ歩きを組み合わせた少し変わった来街促進プロモーションです。大阪・関西万博で盛り上がった需要の“その先”を見据え、東大阪ツーリズム振興機構が地域の企業・宿泊施設と組んだ取り組みとして発表しています。
本記事では、このタコパ旅 東大阪のニュースを宿泊業の視点から整理し、「自館でも応用できるポイントは何か」「まち歩きや体験コンテンツとどう連携していくか」を考えるヒントをお届けします。
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本記事のポイント
- タコパ旅 東大阪は、「駄菓子」「ねじキーホルダー」「たこ焼きマップ」を組み合わせた、アフター万博期の来街促進プロモーションであり、宿泊業にとっても連携モデルになり得ること。
- 宿泊者限定のねじ詰め放題体験など、タコパ旅が示す「宿泊と体験の一体設計」は、自館の強みや地域資源を組み合わせたパッケージづくりの参考になること。
- タコパ旅のように地域DMOとホテル・旅館・地元企業が三位一体で動くことで、従業員エンゲージメント向上やリピーター創出につながる可能性があること。
ニュースの概要

東大阪市の地域DMOである一般社団法人東大阪ツーリズム振興機構は、「タコパ旅 東大阪」という来街促進プロモーションの新展開を発表しています。大阪・関西万博で高まった注目を一過性に終わらせず、“クセになる大阪”を継続的に生み出すことを狙った観光施策だと説明しています。
今回の新展開では、次の3つの企画が打ち出されています。
1つ目は、東大阪の駄菓子メーカー・ジャック製菓株式会社とのコラボによる「この人だ~れ?」企画です。世界の偉人シールが付いた駄菓子を、あえて東大阪で活躍する“身近な人”に差し替え、アンケート回答者向けのノベルティとして配布するとしています。
2つ目は、大阪・関西万博でも話題になった「ねじキーホルダー作り体験」を、タコパ旅 東大阪の宿泊者限定コンテンツとして復活させる取り組みです。KOKO HOTEL東大阪、ホテルセイリュウ、リッチモンドホテル東大阪の3施設と連携し、ねじ詰め放題でオリジナルキーホルダーを作る体験を提供するとしています。
3つ目は、市内約60店舗あるとされるたこ焼き店の一部を紹介する「たこ焼きまち歩きマップ」の制作です。これまでの布施・石切・花園エリアのマップに続く第5弾として、タコパ旅らしい“歩くだけでたこ焼きパーティー気分”のルート提案を行うとしています。
あわせて、タコパ旅 東大阪というコンセプト自体についても、「タイパ・コスパがよく、パワフルな人との出会いや体験が詰まった“ほんまもんの大阪”を感じられる旅」と位置付けている点が強調されています。



宿泊業にとってのポイント
タコパ旅 東大阪のニュースを、ホテル・旅館の立場から見たときのポイントは大きく3つありそうです。
1つ目は、「宿泊者限定コンテンツ」の扱い方です。
タコパ旅 東大阪では、ねじ詰め放題のキーホルダー作りを、東大阪の宿泊施設に泊まった人だけが体験できる特典として設計しています。これは、単なる観光プログラムではなく、「泊まったからこそ得られる価値」を明確にした例だと考えられます。自館でも、地域のモノづくりや食文化と組み合わせた“宿泊者限定タコパ旅的コンテンツ”を設計できないかを考えるヒントになりそうです。
2つ目は、「まち歩きと飲食店をつなぐ導線づくり」です。
たこ焼き店を紹介するタコパ旅のマップは、宿泊施設から外へ出てもらい、周遊してもらうための仕掛けです。これに宿泊施設側がうまく乗ることができれば、「チェックイン前後の過ごし方」「雨の日にも使えるルート」など、フロントでの案内や客室内のインフォメーションにも厚みが出ます。結果として、滞在満足度向上や地域との関係性強化につながる可能性があります。
3つ目は、「地域DMOとの連携フォーマット」です。
タコパ旅 東大阪は、地域DMOが中心となり、駄菓子メーカー、ねじ専門商社、複数ホテル、たこ焼き店などを巻き込んだプロジェクトです。個々の宿泊施設だけでは難しいスケールの企画を、DMOのコーディネートで実現していると見ることができます。自館の立地する地域でも、「タコパ旅のようなコンセプト作り」をDMOや観光協会と一緒に進められないか、対話のきっかけにしやすい事例ではないでしょうか。
こうした視点でタコパ旅を眺めると、「宿泊業は泊まる場所の提供にとどまらず、まち歩きや体験のハブになる役割を求められている」という流れを、改めて意識しておくと良さそうです。
背景と理由の整理
なぜ今、東大阪はタコパ旅のようなプロモーションを打ち出しているのでしょうか。ニュース本文では、大きく次のような背景を示しています。
1つは、大阪・関西万博による一時的な需要増の“次の一手”です。
万博開催で大阪全体の注目が高まる一方で、イベント終了後の需要維持は、多くの地域で共通の課題です。タコパ旅 東大阪は、万博で話題になったコンテンツ(ねじキーホルダー体験など)をアフター万博期に引き継ぎ、東大阪単体の魅力として磨き直す取り組みだと説明しています。
もう1つは、「タイパ・コスパ」と「体験価値」を両立させたいという意図です。
ニュースでは、タコパ旅を「タイパ(タイムパフォーマンス)やコスパ(コストパフォーマンス)が良く、パワフルな人との出会いが詰まった旅」と定義しています。つまり、短時間・比較的リーズナブルな滞在であっても、“人や文化との濃い接触”を提供することを重視していると考えられます。
これらを宿泊業の観点で読み替えると、次のような理由が見えてきます。
- 「イベント頼み」ではなく、平時のコンテンツで選ばれる宿・まちになりたい。
- 宿泊単価だけでなく、体験や飲食を含めた総消費を伸ばしたい。
- 価格勝負ではなく、「ここでしか味わえないタコパ旅的な体験」を前面に出したい。
タコパ旅のように、日常的なまちの風景(駄菓子屋、工場、たこ焼き店)を観光資源として再編集する動きは、地方や観光地全体でも今後ますます重要になると考えられます。
具体的な取り組み・ニュース内容の解説
ここからは、タコパ旅 東大阪の3つの企画を、宿泊業目線で少し噛み砕いて見ていきます。
タコパ旅の「誰やねん!?」駄菓子企画が生むストーリー
ジャック製菓の「この人だ~れ?」とコラボした企画では、世界の偉人ではなく、東大阪で実際に活躍する人たちのシールを封入するとしています。
観光客は、駄菓子を開けるたびに「この人、誰やねん!?」というツッコミとともに、現地の人や企業の存在を知るきっかけを得ます。
宿泊施設から見ると、これは次のような効果が期待できそうです。
- シールの人物が働く会社やお店を、フロントで「会いに行けるスポット」として紹介できる。
- 子ども連れファミリーや修学旅行・スポーツ合宿など、タコパ旅と相性の良いターゲットへの“お土産トーク”になる。
- 従業員の中からシールに登場する人がいれば、スタッフの誇りやエンゲージメント向上にもつながる。
単なる駄菓子ノベルティではなく、タコパ旅らしい“人との出会い”を演出する仕組みとして設計されている点は、自館のオリジナルグッズやお土産企画を考える際の参考になりそうです。
宿泊者限定のねじ詰め放題体験とタコパ旅の関係
サンコーインダストリーの「ねじキーホルダー作り体験」を、宿泊者限定で復活させる企画も、タコパ旅 東大阪の大きな柱です。
宿泊施設に滞在したゲストが、東大阪のモノづくり技術に触れ、自分だけのキーホルダーを作って持ち帰れるという体験は、「工場夜景ツアー」などと同様、産業観光の一種と捉えられます。
宿泊業の観点では、次のようなポイントが見えてきます。
- 「チェックイン後の1時間」「夕食前の空き時間」など、タコパ旅の体験を館内・近隣で完結できる設計にすると、利用されやすい。
- 宿泊予約時にタコパ旅のねじ体験を選べるようにすれば、販売プランとしての付加価値アップも期待できる。
- 作ったキーホルダーを、次回以降も使ってもらえるようにすれば、“タコパ旅 東大阪の思い出”を日常に持ち帰ってもらえる。
ねじという一見地味なアイテムを、タコパ旅の文脈で“遊び心のあるモノづくり体験”に変換している点は、他地域でも応用しやすい発想ではないでしょうか。

たこ焼きマップとタコパ旅らしいまち歩き
タコパ旅 東大阪の第5弾まち歩きマップは、市内のたこ焼き店の一部を紹介する内容だとされています。約60店舗あるとされる中から、歩いて巡るのにちょうど良い店を選び、“食べ比べ”ができるルートを提案しているようです。
宿泊施設にとって、このタコパ旅マップは次のような使い方が考えられます。
- チェックイン時にタコパ旅マップを渡し、「今夜はたこ焼きハシゴはいかがですか」と声をかける。
- 朝食付きプランと組み合わせ、「夜はタコパ旅マップで外食、朝は館内でしっかり和朝食」という過ごし方を提案する。
- フロントスタッフ自身がタコパ旅マップの店を巡り、おすすめコメントを手書きで書き足すことで、スタッフとお客様の会話ネタを生み出す。
マップ自体は東大阪ツーリズム振興機構が用意しますが、それを「どう渡すか」「どう話題化するか」は、各館の工夫次第です。これは、どの地域のまち歩きマップであっても同じことが言えそうです。


自社への活かし方のヒント
最後に、タコパ旅 東大阪の事例を、自館・自地域に置き換えるためのヒントをいくつか整理します。
- 自地域版「タコパ旅コンセプト」を言語化してみる
タコパ旅は、「タイパ・コスパが良く、パワフルな人と体験に出会える旅」という一言のコンセプトでまとめられています。
自館の周りを見渡したとき、どんなキーワードでまとめられるでしょうか。
- 例:港町なら「朝どれ魚旅」、温泉街なら「湯けむり路地旅」など
まずは、スタッフ同士で“自分たちなりのタコパ旅”を考えてみるところから始めると、方向性が見えやすくなります。
- 「宿泊者限定タコパ旅特典」を1つ作ってみる
ねじ詰め放題体験のように、宿泊者だけが体験できる特典を1つ用意するだけでも、プランの打ち出し方は変わります。
- 地元菓子店とのコラボスイーツを、チェックイン後のウエルカムスイーツにする。
- 近隣の職人・農家の方を招いて、ロビーでミニワークショップを開く。
タコパ旅 東大阪を参考にしながら、自地域ならではのコラボ先を探してみると良さそうです。
- DMO・観光協会と「タコパ旅的連携」を相談する
タコパ旅は、DMOがハブとなり、企業・飲食店・宿泊施設をつないだ事例です。
自館単独で全てを準備しようとせず、
- 「宿泊者限定で〇〇体験をしたいが、協力してくれそうな事業者はいるか」
- 「まち歩きマップを作る計画があれば、宿泊業側からどんな情報提供ができるか」
といった形で、DMOや観光協会に相談してみると、タコパ旅のような連携プロジェクトが生まれるきっかけになるかもしれません。
- 従業員をタコパ旅の“語り手”に育てる
タコパ旅のような企画は、最終的にはフロントや予約スタッフがお客様に伝えきれて初めて価値を発揮します。
社内勉強会でタコパ旅 東大阪の取り組みを共有し、「自分たちの地域版タコパ旅をどう語るか」を一緒に考えることで、従業員エンゲージメントの向上にもつながりやすくなります。
こうした小さな一歩を積み重ねることで、「泊まるだけの宿」から「地域のタコパ旅を案内する拠点」へと、役割を広げていくことができそうです。
まとめ
- タコパ旅 東大阪は、駄菓子・ねじ詰め放題・たこ焼きマップを組み合わせた来街促進プロモーションであり、アフター万博期に“クセになる大阪”をつくる試みとして発表されています。
- 宿泊者限定のねじキーホルダー作りやタコパ旅マップなど、「宿泊と体験を一体で設計する発想」は、自館でも地域資源と組み合わせた宿泊プランを考える際のヒントになります。
- 自地域版のタコパ旅コンセプトを言語化し、宿泊者限定特典を1つ設計しておくと安心です。DMOや観光協会と連携しながら、まち歩きマップや体験コンテンツとのセット販売も検討すると良いでしょう。
- タコパ旅 東大阪のような取り組みをきっかけに、従業員を“地域の語り手”として育てることも、長期的なリピーターづくりやエンゲージメント向上につながる選択肢があります。
企業情報
- 会社名:一般社団法人 東大阪ツーリズム振興機構
- 所在地:大阪府東大阪市(詳細所在地はリリース記載に準拠)
- 事業内容:
- 公式観光情報サイト:『ピカッと東大阪』
- 公式SNS:東大阪観光情報【公式】インスタグラム(『higao_tourism』)
本リリースに関するお問い合わせ
- 組織名:一般社団法人 東大阪ツーリズム振興機構
- 担当部署:事務局
- 電話番号:06-4309-8083
- FAX:06-4309-8084
- E-mail:hta-jimukyoku@higashiosakatourism.com
出典:PR TIMES『【東大阪で「誰やねん!?」が始まる】駄菓子・ねじ・たこ焼きで仕掛ける来街促進プロモーション「タコパ旅 東大阪」の新展開!』https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000049.000146065.html


