アオアヲ ナルト リゾートが打ち出した「スイーツ+1泊3食」という小ロット高付加価値の設計は、春先の需要づくりと現場負荷のバランスを考えるヒントになります。宿泊業の企画・現場マネージャー向けに、背景データと運用の勘所を整理します。
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本記事のポイント
- アオアヲ ナルト リゾートの「1泊3食+スイーツ」を、宿泊プラン設計の型として読み解く
- 観光庁の宿泊旅行統計・消費動向から、需要の波と単価づくりの前提を押さえる
- 小ロット運用で起きやすい厨房・フロント・体験導線の詰まりを先回りする
発表内容の整理
徳島県鳴門市のアオアヲ ナルト リゾートは、2026年2月15日〜3月31日の期間に「1泊3食(夕食・朝食・ランチ)+スイーツ」付きの宿泊プランを、1日3組限定で提供するとした。到着後のウェルカムスイーツとして、鳴門金時のパフェまたはタルトとティーを用意する。
客室はバルコニー付きの洋室を想定し、夕食は和会席・フレンチ懐石・炭火焼・郷土料理バイキングから選択できる。チェックアウト時には、鳴門鯛カツバーガーのテイクアウト特典も付く。
料金は税・サービス料込みで、入湯税150円は別途。1名1室35,500円〜、2名1室25,500円〜、3名1室24,000円〜としている。女性向けに色ゆかたと帯の特典、館内公演(阿波おどり)などの要素も組み込む。
出典:PR TIMES『徳島・鳴門温泉【癒しの贅沢プラン☆スイーツ&1泊3食付き】1日3組限定♪女子旅ひとり旅にもオススメ』 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000991.000024632.html
宿泊業にとってのポイント:アオアヲ ナルト リゾートの小ロット高付加価値
「食×体験×景観」を1泊に束ね、追加決済よりも“滞在価値の分かりやすさ”で選ばせる設計が目立ちます。アオアヲ ナルト リゾートのように、到着・夕食・朝食・出発の各接点へ特典を分散させると、滞在中の満足が段階的に積み上がります。
アオアヲ ナルト リゾートに見る「3つの接点づくり」
- 到着直後:スイーツで「来てよかった」を即時に演出
- 夜:夕食を選択制にして同伴者属性の差を吸収
- 出発前後:テイクアウトで“旅の余韻”を持ち帰らせる
小ロット(1日3組)の強みは、現場が回せる範囲で品質を担保しやすい点です。反面、予約が読めないと仕込みや人員の無駄が出やすいので、販売期間中の「曜日別配分」と「締切時刻」を先に決めておくと運用が安定します。
背景と理由の整理
観光庁「宿泊旅行統計調査」の報道発表資料では、2025年11月の全国の延べ宿泊者数は5,599万人泊、12月(第1次速報)は5,342万人泊となっています。客室稼働率も11月65.7%、12月59.1%で、冬場は稼働が一段落しやすい構図が読み取れます。
同じ資料で徳島県の延べ宿泊者数は、2025年11月が245,300人泊(前年同月比-4.0%)でした。地域全体の需要が伸び悩む局面では、単価の根拠を「部屋」だけに置かず、食や体験を束ねて説明する方が売りやすい場面も出てきます。
一方で、観光庁「インバウンド消費動向調査(2025年暦年・速報)」は、訪日外国人旅行消費額が9兆4,559億円、1人当たり旅行支出が22.9万円と示しました。国内需要の取り込みに加えて、食のストーリーや地域体験を“言語化しておく”ことが、将来の販売チャネル拡張にも効いてきます。
ニュース内容の解説
アオアヲ ナルト リゾートの「1泊3食」の効果的なポイント
夕食・朝食に加えてランチ(テイクアウト)までを含めると、滞在中の「食の迷い」が減ります。女子旅・ひとり旅は計画負担が重いほど離脱しやすいため、選択の手間を減らしながら“選べる楽しさ”だけ残す構成は相性が良さそうです。
公的データから見える「食の価値」の伸びしろ
JNTOの発表では、2025年の訪日外客数は42,683,600人、2025年12月は3,617,700人で過去最高水準を更新しました。市場が広がるほど、地域食材(鳴門金時、鳴門鯛など)を軸にした体験型メニューは、説明文と写真の整備だけでも競争力になり得ます。
現場目線の落とし穴:厨房・カフェ・受け渡しの集中
スイーツ、選べる夕食、朝食ビュッフェ、テイクアウトが同一滞在に乗ると、ピークが「到着直後」と「朝」に寄りがちです。特にチェックアウト導線での受け渡しが詰まると満足が落ちやすいので、受け取り時間の分散や引換手順の簡略化が鍵になります。
自社への活かし方のヒント:アオアヲ ナルト リゾート型を自館仕様に落とす
アオアヲ ナルト リゾートの設計を真似する前に決めたい3点
- 価値の柱を1つに絞る(例:スイーツ、地魚、温泉、クラフト体験のどれか)
- 特典は「到着・夜・出発」の3か所に分け、同時多発を避ける
- 予約制御を前提にする(販売数、締切、提供時間帯をセットで設計)
従業員エンゲージメントにつなげる運用(小ロット向き)
- 部署横断の“段取り表”を1枚にして、当日の迷いを減らす
- 提供物が増えるほど、説明スクリプトを短く統一すると接客品質が揃います
- 余白時間を「次の改善メモ」に回せると、現場の納得感が育ちます
KPIの置き方:単価より「体験完走率」を見る
アーリーチェックイン、スイーツ提供、夕食、朝食、テイクアウトのうち「何が未消化で終わったか」を拾うと、次の改良点が具体化します。完走率が上がると口コミの粒度も上がり、販売説明の説得力が増していきます。
まとめ
- アオアヲ ナルト リゾートの企画は「食×体験×景観」を1泊に束ね、小ロットで品質を守る設計だった
- 観光庁の宿泊旅行統計では冬場に稼働が落ちやすく、地域側の需要波に合わせた商品設計が重要になる
- 受け渡し集中は満足を削りやすいので、提供時間の分散を先に決めておくと安心です
- 体験完走率を見ながら磨く運用は、現場改善を回すという選択肢もあります
企業情報
- 施設名:アオアヲ ナルト リゾート
- 所在地:徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字大毛16-45
- 収容・客室:収容770名、客室206室(公式記載)
- 運営会社:株式会社エイチピーデイコーポレーション
- 公式サイト:https://www.aoawo-naruto.com/
- 会社サイト:https://hpd-c.co.jp/
お問い合わせ先 公開情報
- アオアヲ ナルト リゾート お問い合わせ:https://www.aoawo-naruto.com/smarts/index/216/
- 株式会社エイチピーデイコーポレーション お問い合わせ:https://hpd-c.co.jp/contact/
参考資料
- 観光庁:宿泊旅行統計調査(2025年11月・第2次速報、2025年12月・第1次速報)報道発表資料[PDF]:https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001979180.pdf
- 観光庁:インバウンド消費動向調査2025年暦年(速報)及び10-12月期(1次速報)の結果について:https://www.mlit.go.jp/kankocho/news02_00071.html
- JNTO(日本政府観光局):訪日外客数(2025年12月推計値):https://www.jnto.go.jp/news/press/20260121_monthly.html


