神奈川県が進める「地域まるごとホテル@三浦半島」事業で、4つ目のエリアとなる「葉山棚田エリア」が2026年7月1日にオープンします。葉山町上山口の棚田を舞台に、古民家宿、食、農作業体験を組み合わせ、地域との関わりを生む滞在を打ち出しています。
本記事では、葉山棚田エリアの開業を、地域まるごとホテル、古民家宿、関係人口、体験型観光の観点から整理します。
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本記事のポイント
- 葉山棚田エリアは、三浦半島の地域資源を宿泊・食・体験でつなぐ新エリアです。
- 築80年以上の古民家宿「わたや」を拠点に、棚田や里山の暮らしを体感できる構成です。
- 棚田の米、周辺農家の野菜、三浦半島の魚介を使い、地域の恵みを自分で調理して味わう設計です。
発表内容の整理

発表によると、葉山棚田エリアのコンセプトは『葉山のわ』です。棚田を感じる宿泊、農作業や散策、関わる人との出会いを通じて葉山の多面的な魅力に触れてもらい、400年以上続く上山口の棚田を次の100年につなぐことを目指しています。
宿泊施設「わたや」は築80年以上の古民家を改修した施設で、棚田・里山の暮らしを体感できる滞在体験を提供します。食では、棚田の米を精米して炊き上げる体験を軸に、周辺農家の野菜や三浦半島の魚介などを用意し、宿泊者自身が調理を楽しめる形にしています。
体験プログラムは、田植え・稲刈り、野菜の栽培・収穫、棚田の米を使ったアイスづくり、野草茶のワークショップ、しめ縄づくりなどです。単なる宿泊施設の開業ではなく、地域の人、農地、食材、文化を束ねた滞在商品として設計されています。
出典:PR TIMES 「地域まるごとホテル@三浦半島」事業の葉山棚田エリアがオープンします!
地域まるごとホテルが生む滞在価値
葉山棚田エリアの特徴は、宿泊棟だけで完結しないことです。宿を中心に、棚田、農作業、食材調達、調理、散策をつなぐことで、地域そのものを一つのホテルのように体験できる構成になります。
観光庁の宿泊旅行統計調査では、2026年4月の延べ宿泊者数は5,063万人泊でした。宿泊需要が大きいなかで、小規模地域が競争力を持つには、客室数だけでなく、その土地でしかできない体験を宿泊と一体で提示することが重要です。

関係人口づくりとしての棚田滞在
棚田は景観資源であると同時に、維持に人手と継続的な関心が必要な地域資源です。宿泊者が田植えや稲刈り、食体験を通じて地域の営みに触れることで、観光消費だけでなく、再訪や応援、移住関心につながる可能性があります。
日本政府観光局の訪日外客数(2026年4月推計値)では、4月の訪日外客数は3,692,200人でした。海外客にとっても、古民家、里山、農作業、地域食材をまとめて体験できる滞在は、日本の生活文化を深く知る入口になります。
自社施設で参考にしたい視点
自社施設で参考にしたいのは、地域資源を外部観光として紹介するだけでなく、宿泊体験の中に組み込んでいる点です。周辺農家、漁業者、職人、ガイドと連携し、予約時点で体験の選択肢を見せることで、滞在単価と満足度を上げやすくなります。
また、地域資源を守る目的を明確にしていることも重要です。棚田を次世代につなぐという文脈があると、宿泊者は単なる消費者ではなく、地域に関わる参加者として滞在を受け止めやすくなります。
まとめ
- 葉山棚田エリアは、古民家宿、棚田、食、農作業体験を束ねる地域滞在の新拠点です。
- 宿泊施設「わたや」は、棚田・里山の暮らしを体感するための核になります。
- 棚田の保全や関係人口づくりを、宿泊商品として自然に組み込んでいる点が特徴です。
- 小規模地域でも、地域資源を一体化すれば滞在価値を高められます。
企業情報
- 事業名:地域まるごとホテル@三浦半島 葉山棚田エリア
- 所在地:神奈川県三浦郡葉山町上山口2763周辺
- オープン日:2026年7月1日
- 宿泊施設:わたや
- 発表者:神奈川県横須賀三浦地域県政総合センター
- 関連ページ
参考資料
- 観光庁『宿泊旅行統計調査(2026年3月・4月公表時点)』: 宿泊旅行統計調査
- 日本政府観光局『訪日外客数(2026年4月推計値)』: 訪日外客数(2026年4月推計値)


