広島県三原市のグランピング施設「グランエントランス広島三原」が、家族で一日を通して遊べる滞在先へリニューアルしました。アドベンチャープールを備えた新客室に加え、夜の探検や宝探し、毎日開催する縁日、日帰り利用などを組み合わせ、宿泊の前後を含む過ごし方を広げています。
今回の発表は新規開業ではなく、既存施設に客室と体験を追加するリニューアル段階の更新です。家族旅行の目的になり得る遊びを敷地内に集めながら、宿泊、日帰り、愛犬との旅行という異なる需要にも対応する内容を、宿泊事業者の視点から整理します。
観光庁(国土交通省)『令和8年版観光白書(概要版)』では、観光白書・観光動向を考える際に、地域資源を単体で見せるだけでなく、受入環境や周辺事業者との連携まで含めて磨き上げる視点が示されています。今回の発表も、施設の魅力を地域での過ごし方や移動導線と結びつけて伝える点で、宿泊事業者が滞在価値を組み立てる参考になります。

本記事のポイント
- アドベンチャープールや屋外遊具を備えた「ファミリードーム」が1棟新設され、客室周辺で遊びと休息を行き来できるようになりました。
- 1日1組限定のナイト探検・宝探し、毎日開催する縁日を加え、時間帯ごとの体験を充実させています。
- 宿泊だけでなく、日帰り利用、食材持ち込み型のプラン、愛犬同伴の滞在にも対応し、利用目的の間口を広げています。
発表内容の整理

リニューアルの中心となるのは、定員5名の「ファミリードーム【アドベンチャープール・ハンモック付き】」です。客室のそばにアドベンチャープール、ハンモック、芝生ダーツ、グランドゴルフ、水鉄砲を用意し、移動の負担を抑えながら家族で複数の遊びを選べる構成となっています。
体験面では、1日1組限定のファミリーアクティビティプランでナイト探検と宝探しを提供します。さらに、スーパーボールすくい、射的、わなげ、わたあめを楽しめる縁日を毎日開催し、昼から夜まで施設内で過ごす理由を設けています。
このほか、食材や飲み物を持ち込める素泊まりプラン、バーベキューを楽しめる日帰り利用、愛犬同伴プランも用意されました。株式会社ブッキングリゾートが、家族ごとに異なる滞在時間や旅行条件を丁寧に捉え、選択肢として形にしていることがうかがえます。
出典:PR TIMES 【広島・三原】“泊まる”から“一日中遊べる”グランピングへ。アドベンチャープール付き新客室が誕生!「グランエントランス広島三原」がリニューアル
既存施設を「一日中遊べる場所」へ更新
今回の位置付けは、8棟で営業する既存施設の魅力を、客室追加と体験拡充によって深めるリニューアルです。新しいファミリードームでは、客室と遊び場を近接させることで、子どもの見守り、着替え、休憩、再び遊ぶという家族旅行の動線を短くしています。
大規模な観光地を巡らなくても、滞在拠点そのものが旅行目的になります。設備を単独で訴求するのではなく、プール、芝生遊び、休息、宿泊を連続した時間として設計した点は、子ども連れの負担を減らしながら体験価値を伝える工夫として、現場でも参考になる取り組みです。
昼・夜・翌朝へ続く体験設計
宿泊施設の体験は、内容だけでなく提供する時間帯も重要です。グランエントランス広島三原では、日中の水遊びや芝生遊びに、夜の探検と宝探し、縁日を重ねることで、夕食前後にも家族の共通体験が生まれる流れを整えています。
特に、ナイト探検と宝探しを1日1組限定としたことは、運営負荷を調整しながら特別感を保つ方法の一つです。縁日を毎日開催する一方で、案内や安全確認に手間を要する体験には提供枠を設ける構成から、継続運営を意識した丁寧な設計がうかがえます。
観光庁(国土交通省)の「令和8年版観光白書(概要版)」は、宿泊業における人材確保と生産性向上を重要な論点として掲げています。体験を増やす際には、実施時刻、定員、準備作業、安全管理をあらかじめ定型化し、スタッフが無理なく案内できる仕組みまで一体で整えることが、魅力と持続性の両立につながります。

宿泊と日帰りをつなぐ需要の広げ方
観光庁の「旅行・観光消費動向調査 2025年年間値(確報)」によると、2025年の日本人国内旅行消費額は26兆7,845億円で、うち国内宿泊旅行消費額は21兆7,211億円でした。国内日帰り旅行消費額も5兆634億円に達しており、宿泊と日帰りの双方に大きな市場があります。
グランエントランス広島三原が、宿泊プランだけでなく日帰りグランピングも用意することは、宿泊日程を組みにくい家族や近隣からの短時間利用との接点を増やします。日帰りで施設を知った利用者が、次回は宿泊や愛犬同伴の滞在を選ぶなど、段階的な関係づくりにもつながります。
持ち込み型の素泊まりプランでは、地域で購入した食材を楽しむ余地も生まれます。価格だけに焦点を当てず、地元での買い物、施設内の遊び、宿泊を一つの過ごし方として案内できれば、利用者の自由度と地域への消費機会を両立しやすくなります。
多様な客室を選びやすく伝える運営実務
同施設には、新設されたファミリードームのほか、ファイヤーピット付きのガーデンドーム、バレルサウナ付き客室、専用ドッグランを備えた愛犬同伴客室などがあります。設備の違いが明確なため、予約画面や事前案内では「誰と何をしたいか」を起点に客室を比較できる表示が役立ちます。
観光庁(国土交通省)の「観光地域づくり事例集 第4章『インフラの整備と活用強化』」は、旅行者の利便性や満足度を高めるうえで、設備と案内などのソフト面を組み合わせた受入環境整備を扱っています。本施設でも、各客室の設備、対象となる同行者、定員、持参品、体験の利用条件を予約前から分かりやすく示すことが、選択時の迷いを減らす実務上の鍵になります。
ファミリー、友人グループ、愛犬連れ、日帰り客を一律に扱わず、それぞれに必要な情報を出し分けることで、現地での説明負担や期待との行き違いも抑えられます。多様な過ごし方を受け止めながら、施設の特色を選びやすい形に整えた点も魅力として映ります。
まとめ
グランエントランス広島三原のリニューアルは、アドベンチャープール付き新客室を核に、昼の遊び、夜の探検、毎日の縁日、休息を一つの滞在体験としてつなぐものです。日帰り利用や愛犬同伴を含む複数の入口も用意し、家族ごとの時間や目的に応じた選択を可能にしています。
体験を増やすだけでなく、客室との動線、提供時間、組数、対象者を整理している点に、利用者の楽しさと現場運営の両方を大切にする姿勢が表れています。既存施設の個性を生かしながら滞在目的を広げる事例として、宿泊・観光事業者にも多くの気づきをもたらします。
企業情報
- 施設名:グランエントランス広島三原
- 施設所在地:〒729-1401 広島県三原市大和町蔵宗2046-2
- 宿泊棟数:8棟
- 定員:ファミリードーム、ガーデンドーム、サウナ付きガーデンドーム、ドッグランドームは各5名、ドッグランコクーンは4名(ビッグガーデンドームはリリースに定員の記載なし)
- アクセス:広島市内・福山市内から車で約60分、山陽自動車道 河内IC・三原久井ICから各約25分、JR山陽本線 河内駅・広島空港から車で各約25分
- 施設公式サイト:グランエントランス広島三原 公式サイト
- 運営会社:株式会社ブッキングリゾート
- 事業内容:グランピング施設・リゾートヴィラ予約サイト「リゾートグランピングドットコム」と、ペットと泊まれる宿の予約サイト「いぬやど」の運営・集客支援
参考資料
- 観光庁『旅行・観光消費動向調査 2025年年間値(確報)(2025年)』: 旅行・観光消費動向調査 2025年年間値(確報)
- 観光庁(国土交通省)『令和8年版観光白書(概要版)(公表資料)』: 令和8年版観光白書(概要版)

