テントを張らなくてよい。道具も食材も用意され、ベッドや冷暖房まである。それでも、窓の向こうには森や海があり、夜になれば焚き火を囲める。
グランピングとは、テント設営や食事の準備といった負担を施設側に任せながら、自然の中で過ごす時間を楽しむ宿泊スタイルです。「キャンプより手軽で、ホテルより自然に近い」と表現すると分かりやすいでしょう。
ただし、グランピングには世界共通の設備基準がありません。テントに泊まる施設もあれば、コテージやトレーラーハウスを使う施設もあります。食事を自分で焼くところも、完成したコース料理が運ばれてくるところもあります。
では、グランピングとキャンプは何が違い、なぜ日本で人気になったのでしょうか。イギリス、アメリカ、日本の施設を比較すると、日本のグランピングが食事や快適さを重視する方向へ発展したことも見えてきます。
グランピングとは?意味とキャンプとの違い
グランピングは「Glamorous」と「Camping」を組み合わせた言葉
グランピング(glamping)は、「魅力的な」「華やかな」といった意味を持つ glamorous と、キャンプを表す camping を組み合わせた言葉です。
一般的には、利用者がテントや寝袋などを準備しなくても、自然の中で快適なキャンプ体験を楽しめる宿泊スタイルを指します。
「豪華なキャンプ」と訳されることもありますが、高価な家具や派手な設備だけが本質ではありません。設営や準備の負担を減らしながら、風、雨音、焚き火、星空、屋外での食事といった自然に近い時間を味わえることが重要です。
キャンプ・グランピング・ホテル・コテージの違い
グランピングとほかの宿泊方法の違いを整理すると、次のようになります。
| 比較項目 | キャンプ | グランピング | ホテル | コテージ |
|---|---|---|---|---|
| テント設営 | 原則として自分で行う | 原則不要 | 不要 | 不要 |
| 道具の準備 | 自分で用意する範囲が広い | 施設側が用意することが多い | 原則不要 | 調理器具などの確認が必要 |
| 食事 | 食材・器具を自分で準備 | 食材やBBQ設備が用意されることが多い | レストランなどを利用 | 自炊または食事付き |
| 後片付け | 自分で行う範囲が広い | 施設側が担う範囲が広い | 原則不要 | 施設によって異なる |
| 快適性 | 装備や経験に左右される | ベッド・冷暖房などを備える施設が多い | 比較的高い | 建物や設備によって異なる |
| 自然との距離 | 非常に近い | 近さと快適さを両立 | 立地によって異なる | 立地によって異なる |
キャンプでは、道具を選び、テントを張り、火を起こす作業自体も楽しみになります。グランピングでは、その一部をサービスとして任せ、自然の中で食べる、眺める、休むといった時間へ重点を移します。
グランピングには統一された設備基準がない
日本では、ベルテント、ドームテント、サファリテントだけでなく、コテージ、ヴィラ、トレーラーハウス、一棟貸しの建物までグランピングと呼ばれています。
海辺のグランピング施設を調べた研究では、日本グランピング協会への問い合わせに対し、日本ではホテルや旅館などの「建物」とグランピングが混同され、宿泊施設の名称として使われているという回答が紹介されています。
つまり、グランピングは客室の形を表す言葉というより、自然と快適性をどのように組み合わせたかを表す言葉です。同じ「グランピング」でも、トイレ、風呂、食事、冷暖房、体験内容は大きく異なります。
グランピングはいつからある?海外での誕生と日本での普及
豪華なテント滞在はグランピングという言葉より古い
移動先に豪華なテントや家具、食事を用意する滞在は、グランピングという言葉が生まれるより前からありました。
16世紀のオスマン帝国では、スルタンの移動に伴って豪華なテント群が設けられたとされます。20世紀初頭には、アフリカへ狩猟旅行に出かけるイギリスやアメリカの富裕層が、家具や料理人を備えたテントで滞在していました。
ただし、これらをそのまま現代のグランピングと呼ぶわけではありません。自然の中へ都市生活の快適さを持ち込むという発想が、以前から存在していた例として見ることができます。
「グランピング」という言葉は2005年頃のイギリスで登場した
現在使われている glamping という言葉は、2005年頃のイギリスで使われ始めたとされています。
欧米のキャンプは、富裕層向けの豪華な滞在から、より手頃なレジャーへと広がりました。その後、1990年代頃から再び質の高い設備や快適性を求める動きが現れ、グランピングという言葉で呼ばれるようになります。
日本では2015年頃からグランピングが広がった
日本のキャンプは、明治時代(1868~1912年)末期に教育目的で行われ、1960年代のマイカー普及とともにオートキャンプへ広がりました。1990年代には、設備の整った高規格キャンプ場も増えています。
その延長で、2015年頃からグランピングという言葉が日本でも広く使われるようになりました。日本では突然キャンプが豪華になったというより、キャンプにも清潔さ、手軽さ、快適な居住空間を求める流れの先にグランピングが登場したのです。
日本でキャンプがどのように普及し、自然との触れ合いや家族のレジャーとして定着したのかは、日本人はなぜキャンプをするのかで詳しく解説しています。
コロナ禍のアウトドア需要が施設の増加を後押しした
2020年以降は、人が密集しにくいアウトドアへの関心が高まりました。キャンプ経験がない人にとっても、道具をそろえずに利用できるグランピングは始めやすい選択肢でした。
事業者側でも、新しい宿泊事業としてグランピング施設へ参入する動きが増えました。一方、海外旅行や遠方への旅行が戻り始めた2023年頃には、専門予約サイトの閲覧数が前年を下回るなど、急拡大から一時的な停滞へ移ったことも報告されています。
コロナ禍だけで生まれた文化ではありませんが、短期間で名前と施設数が広がる大きなきっかけになりました。
日本でグランピングが人気になったのはなぜ?
テント設営・食事の準備・後片付けがいらない
キャンプへ行くには、テント、寝袋、椅子、調理器具、燃料、食材などをそろえる必要があります。現地では設営し、食事を作り、帰る前には片付けなければなりません。
経験者にはその工程も楽しみですが、初めての人にとっては大きな障壁です。グランピングは、道具を買いそろえる費用と、準備や設営に必要な知識を施設側のサービスに置き換えました。
「着替えを中心とした少ない荷物で利用できる」という手軽さが、キャンプ経験のない家族や友人同士にも受け入れられた理由の一つです。
初心者でもキャンプの楽しい部分を体験できる
グランピングは、すべてをスタッフに任せて部屋の中で過ごすだけのサービスとは限りません。
施設によっては、薪を割る、火を起こす、用意された食材を焼く、焚き火を囲むといった工程を宿泊者が体験できます。食材の仕入れや難しい下ごしらえは施設が担い、最後のおいしい部分だけを自分たちで完成させる形です。
これは、キャンプの面倒を単純に消したというより、初心者でも参加しやすいように体験を組み直したものだといえます。
日本人は以前からキャンプにも快適さを求めていた
1990~2020年のレジャー専門誌から、キャンプやアウトドアを扱った80記事を分析した研究があります。
1990年代には「安く近く」「家族」「自然」といった需要が見られましたが、同時に快適な居住空間も求められていました。1990年代後半には、おしゃれさや都市生活の機能と自然の融合が意識されます。
2010年代には初心者でも参加できるアウトドアが増え、2015年頃からは「安らぎ」「豪華さ」「付加価値」といった言葉が目立つようになりました。
約30年間で需要は身近さから豪華さへ移りましたが、快適さは一貫して求められていたのです。グランピングは、日本人のキャンプ観を突然変えたというより、以前からあった需要を分かりやすい宿泊商品にしたとも考えられます。
食事とサービスが日本のグランピングを豪華にした
日本のグランピングでは、客室の豪華さだけでなく、食事が滞在価値として強く打ち出されています。
地域の肉、野菜、魚介類を使ったBBQ、屋外で味わうコース料理、朝食用の食材セットなど、施設ごとの差が見えやすいのも食事です。そこへ温泉、サウナ、貸切風呂などを組み合わせた施設もあります。
温泉を併設する施設では、自然の中で過ごした後に湯へ入り、景色や季節まで含めて滞在を楽しめます。こうした入浴体験の背景にある日本の温泉文化は、温泉の魅力や歴史を扱った記事で詳しく解説しています。
日本のグランピングは、海外から輸入した宿泊形式をそのまま再現したものではありません。食事や入浴、スタッフによる準備まで含めて滞在を整える、日本の宿泊サービスと結びついて発展しました。
グランピングにはどんな種類がある?
ベルテント・サファリテント・ドームテントの違い
ベルテントは、中央のポールで支える鐘のような形のテントです。布の風合いが自然になじみやすく、一般的なキャンプに近い雰囲気があります。
サファリテントは、柱や梁で組んだ骨格に厚い布を張った大型テントです。デッキや家具を設置しやすく、20世紀初頭の富裕層向けサファリ旅行を思わせる外観が特徴です。
ドームテントは、半球状の骨格を持つテントです。天井が高く、大きな窓を設けやすいため、室内から景色を楽しめます。
コテージ・トレーラーハウス型もグランピングと呼ばれている
日本では、木造のコテージ、ヴィラ、コンテナハウス、トレーラーハウスなどもグランピング施設として紹介されています。
壁や屋根がしっかりした建物は、雨風の影響を受けにくく、風呂やトイレを客室内に設けやすいという利点があります。その一方、自然の音や空気を感じにくければ、通常の貸別荘との違いが分かりにくくなります。
日本のグランピングでドームテントが人気なのはなぜ?
20~40代の650人を対象にしたテントの人気調査では、ドームテントが40%で最も多く選ばれました。ロータスベルテントは28%、ベルテントは19%、サファリテントは13%でした。
ドーム型は外観が特徴的で、写真を見ただけでも日常とは違う宿泊体験を想像しやすい形です。室内を広く使いやすく、大きな窓、ベッド、家具、冷暖房なども配置できます。コットン製のテントより風に強い製品が多く、施設側にとっても営業期間を確保しやすいという利点があります。
ドームテントはグランピングの必須条件ではない
ドームテントは、日本のグランピングを代表する人気設備の一つです。ただし、グランピングの条件ではありません。
西日本の海辺にある39施設を調べた研究では、テントタイプを導入していた施設は74.4%でしたが、ドームテントの導入率は20.5%でした。地域によってベルテントやトレーラーハウス、コテージなどの構成も異なります。
どの形が正しいということではなく、気候、景色、利用者、施設が提供したい体験に合わせて選ばれています。
日本・イギリス・アメリカのグランピングは何が違う?
英米日578施設の比較から見える国ごとの特徴
イギリス239施設、アメリカ112施設、日本227施設の予約サイトと公式サイトを調べ、各施設が何を特徴として紹介しているかを比較した研究があります。
3か国とも、自然、豪華さ、質の高いサービスは多くの施設で訴求されていました。一方、食事、アクティビティ、環境配慮、地域との関係には違いが見られます。
| 国 | 施設の傾向 | 食事・体験 | 環境配慮 |
|---|---|---|---|
| イギリス | 小規模で牧歌的な施設が多い | 施設内の豪華な食事より周辺のパブや店を案内 | 強く訴求する傾向 |
| アメリカ | 豪華で比較的大規模 | 乗馬・狩猟・カヤックなどの体験が豊富 | 豪華さとの両立を訴求 |
| 日本 | 豪華さ重視型と大型キャンプ場型が多い | 地域食材や食事を重視 | 英米より訴求が少ない |
イギリスは小規模・牧歌的で環境配慮を重視する
イギリスでは、農家が田園や牧草地の近くで営む小規模な施設が多く見られました。
食事を施設内ですべて提供するより、周辺のパブ、カフェ、食料品店を案内する傾向があります。簡素な食事や小さな宿泊設備で自然を楽しみながら、環境への負担を抑えることも価値として伝えられています。
アメリカは豪華さとアクティビティを両立する
アメリカでは、別荘のような規模と高品質な設備を備えた施設が目立ちます。
カヤックやキャンプファイヤーだけでなく、乗馬や狩猟などの体験も用意され、自然の中で積極的に活動することが価値になっています。豪華さを追求しながら、環境配慮も訴求する施設が多いことが特徴です。
日本は食事・豪華さ・地域資源を重視する
日本の227施設では、食事に関する訴求が85%、地域観光に関する訴求が57%、環境配慮に関する訴求が22%でした。
これは利用者への満足度調査ではなく、施設や予約サイトが何を魅力として紹介していたかを集計した結果です。それでも、日本の施設が地域の食材、豪華な食事、廃校などの地域資源を重視していることが分かります。
英米日578施設を6種類に分類した分析でも、日本は「豪華さ重視型」と、既存キャンプ場を拡張した「大型キャンプ場型」が多いという結果でした。
日本では環境配慮の訴求が英米より少ない
自然の中で営業する施設だからといって、環境配慮が自動的に伝わるわけではありません。
イギリスやアメリカでは、資源の再利用、環境負荷の少ない設備、生態系への配慮などを施設の特徴として打ち出す傾向が見られました。日本でも廃校活用や地域資源の再利用はありますが、環境配慮そのものを前面に出す施設は比較的少ないという結果でした。
日本のグランピングが今後も自然を利用した観光として定着するには、豪華さと環境配慮を対立させず、両立させることも課題になります。
日本のグランピングに対する海外の反応
旅館や温泉ほど反応自体が多くない
海外の旅行コミュニティを見ると、日本の旅館、温泉、カプセルホテルについては多くの体験談があります。一方、「日本のグランピング文化」そのものを語る投稿は、それほど多くありません。
海外にもグランピングがあるため、日本固有の宿泊文化としては認識されにくいのでしょう。投稿でも、グランピング自体より「富士山の近くで泊まりたい」「沖縄の自然を楽しみたい」と、場所を起点に探す人が目立ちます。
日本のグランピングは、旅行の主目的というより、日本の海、森、山、温泉を快適に楽しむための選択肢として見られているようです。
「快適だが料金が高い」という不満
富士河口湖周辺の施設について尋ねた海外投稿には、「快適なキャンプ体験としてはよいが、料金が高い」という反応が見られます。
料金が高いと感じる背景には、同価格帯のホテルや旅館と比較できることがあります。豪華なドームテントであっても、トイレや風呂が共用だったり、食事や体験が別料金だったりすれば、割高に感じる人もいるでしょう。
高級でも自然・食事・設備がそろえば満足度は高い
一方で、沖縄での初めてのグランピングを高く評価する声や、富士山周辺のグランピングを旅程へ組み込む旅行者もいます。
価格が高くても、その場所でしか見られない景色、快適なベッド、冷暖房、専用風呂、地域の食材を使った食事などがそろえば、金額に見合う体験になります。
海外旅行者が高級な施設を嫌っているわけではありません。料金に何が含まれ、その施設でなければ得られない体験があるかが評価を分けています。
「これは本当にキャンプなのか」という意見もある
グランピングへの賛否は、日本だけのものではありません。
海外でも「自然を快適に楽しめる」「初心者にはよい」と評価する人がいる一方、「自分で設営しないならキャンプではない」「屋外にあるホテルのようだ」と考える人もいます。
どこからをキャンプと呼ぶかは、自然の中で寝ることを重視するのか、準備や不便への対処まで含めるのかによって変わります。
英語予約とアクセスの難しさに困る旅行者もいる
海外の旅行コミュニティでは、日本で利用しやすいグランピング施設を尋ねる投稿に対し、「日本語のサイトしかない施設がある」という指摘も見られます。
グランピング施設は都市部から離れた場所に多く、公共交通だけでは行きにくいこともあります。外国人旅行者にとっては、英語で予約できるか、送迎があるか、食事や設備の説明を確認できるかが、施設の評価以前の問題になります。
グランピングは何が楽しい?「つまらない」といわれる理由
自然の中で快適に過ごせることがグランピングの魅力
朝は鳥の声で目を覚まし、昼は森や海で遊び、夜は屋外で食事をして焚き火を眺める。それでも、眠るときはベッドがあり、暑さや寒さを冷暖房で和らげられる。
自然を感じたいけれど、眠れないほどの不便や大量の荷物までは求めていない人にとって、この距離感がグランピングの魅力です。
キャンプの面倒を減らしながら焚き火や屋外料理を楽しめる
キャンプへ行きたいと思っても、道具の保管場所、車への積み込み、設営、撤収を考えて諦める人は少なくありません。
グランピングなら、その負担を減らしながら、焚き火や屋外料理など、日常では経験しにくい時間を楽しめます。キャンプへ興味を持つ入口にもなります。
キャンプの作業自体を期待すると物足りなく感じる
自分でテントを張り、限られた道具を工夫し、思いどおりにいかない状況へ対処することが好きな人には、すべてが用意されたグランピングは物足りないかもしれません。
また、豪華な客室の写真だけを見て予約し、自然体験や食事に特徴がなければ、「高いだけで何をすればよいのか分からない」と感じる可能性もあります。
グランピングとキャンプは楽しむ対象が違う
キャンプは、自然の中で生活を組み立てることも楽しみます。グランピングは、その生活を支える一部を施設へ任せ、自然の中で過ごす時間を楽しみます。
どちらが本物かという問題ではありません。自分が準備や設営をしたいのか、それとも景色、食事、会話、休息へ時間を使いたいのかによって、向いている宿泊方法が変わります。
満足できるグランピング施設はどう選ぶ?
海・森・高原など、どんな自然を楽しめるか
全国のキャンプ場では海辺に立地する割合が15%だったのに対し、グランピング施設では28%だったという調査があります。海辺は景色やマリンアクティビティを提供しやすく、宿泊そのものを非日常的に見せやすい場所です。
ただし、海辺には強風や潮風もあります。森なら虫、高原なら寒暖差もあります。自然の魅力だけでなく、その環境に施設がどのように対応しているかも確認したいところです。
食事は完成品か、自分で調理する体験型か
同じBBQ付きでも、完成した料理が運ばれてくる施設、下ごしらえ済みの食材を自分で焼く施設、火起こしから体験できる施設があります。
食事を楽に済ませたいのか、自分たちで作る時間も楽しみたいのかによって、満足度が変わります。
トイレ・風呂・冷暖房は客室内にあるか
「豪華」という言葉だけで設備を判断しないことが大切です。
トイレやシャワーが客室内にあるとは限りません。夜間に共用棟まで歩く必要がある施設もあります。冷暖房、冷蔵庫、コンセント、Wi-Fi、アメニティなども施設ごとに異なります。
雨の日でも楽しめる設備があるか
屋外体験が中心だからこそ、雨の日の過ごし方も確認しておきましょう。
食事スペースに屋根があるか、テントまでの通路が整備されているか、室内で遊べるものがあるか、強風時にどのような対応になるかは重要です。
宿泊料金に食事やアクティビティが含まれているか
表示料金が客室だけなのか、夕食と朝食を含むのかによって、実際の旅行費用は変わります。
薪、飲み物、サウナ、貸切風呂、アクティビティ、送迎などが別料金の場合もあります。ホテルや旅館と比較する際は、最終的な総額と含まれる体験を見比べる必要があります。
ドーム型かどうかより、その施設ならではの体験を確認する
ドームテントには、広さ、眺望、耐風性、非日常的な外観という利点があります。しかし、同じようなドームが並んでいるだけでは、その土地へ泊まりに行く理由にはなりません。
海が見える、森の音を聞ける、地域の食材を味わえる、温泉へ入れる、子どもと火起こしを体験できる。その施設でどのような時間を過ごせるかまで確認すると、料金や写真だけで選ぶより失敗しにくくなります。
グランピングに向いている人・キャンプが向いている人
グランピングに向いている人
グランピングは、次のような人に向いています。
- キャンプに興味はあるが、道具を持っていない
- テント設営や後片付けに不安がある
- 子どもと自然体験をしたい
- ベッドや冷暖房などの快適性も重視したい
- 食事や焚き火を手軽に楽しみたい
- 短い旅行で準備に時間をかけたくない
キャンプのほうが向いている人
次のような人は、一般的なキャンプのほうが楽しめるでしょう。
- 自分のテントや道具を使いたい
- 設営や火起こしそのものが好き
- 不便な状況を工夫して乗り越えたい
- 食事を一から自分で作りたい
- 宿泊費を抑えたい
- 整えられすぎていない自然を楽しみたい
ホテルや旅館を選んだほうがよい人
虫、風、雨音、気温の変化をできるだけ避けたい場合は、ホテルや旅館のほうが安心です。グランピングは快適になっても、自然から完全に切り離された宿泊ではありません。
また、自然体験より温泉、客室、食事、館内サービスを優先したい場合は、旅館も有力な選択肢です。旅館とはどのような宿泊施設なのかを知っておくと、グランピングとは異なる日本の滞在体験を比較できます。
まとめ|グランピングは自然の楽しみ方をサービスにした宿泊スタイル
グランピングとは、キャンプを単に豪華にしたものではありません。テント設営、道具の準備、食事の下ごしらえ、後片付けなどをサービスとして任せながら、自然、焚き火、屋外での食事といった体験を初心者でも楽しめるようにした宿泊スタイルです。
日本では、以前からキャンプにも快適さが求められてきました。そこへ地域食材を使った食事、温泉、サウナ、丁寧に準備された設備が加わり、英米とは少し異なる豪華なグランピングへ発展しています。
一方、海外の旅行者からは、快適さを評価する声だけでなく、料金の高さ、予約やアクセスの難しさ、「本当にキャンプなのか」という疑問も見られます。高級であることだけでは満足につながらず、その場所でしか味わえない自然、食、体験が価格に見合うかが問われています。
ドーム型かコテージ型かは、施設を選ぶ手掛かりの一つです。しかし本当に大切なのは、その場所で何を見て、何を食べ、誰とどのような時間を過ごせるかです。
グランピングについてよくある質問
グランピングでは何をするのですか?
焚き火、BBQ、星空観察、自然散策、サウナなどを楽しみます。施設によっては、薪割り、火起こし、カヤック、農業体験なども用意されています。何もせず景色を眺めて過ごすことも、グランピングの楽しみ方です。
グランピングとキャンプの一番大きな違いは何ですか?
準備や設営を自分で行う範囲です。キャンプでは道具の用意やテント設営も体験に含まれますが、グランピングでは施設側が担う範囲が広く、到着後すぐに自然や食事を楽しめます。
グランピングは本当に手ぶらで行けますか?
道具や食材が用意されている施設は多いものの、完全に手ぶらとは限りません。着替え、常備薬、虫よけ、雨具、防寒着などは必要です。タオルやアメニティ、寝間着の有無も予約前に確認しましょう。
グランピングはキャンプではないのですか?
準備や不便への対応まで含めてキャンプと考える人には、別の宿泊方法に見えるでしょう。一方、自然の中で眠り、屋外で食事や焚き火を楽しむことを重視すれば、キャンプ体験の一つと考えられます。
グランピングがつまらないといわれるのはなぜですか?
キャンプの設営や工夫を期待すると、すべてが用意された環境を物足りなく感じるためです。また、料金が高いのに景色、食事、体験に特徴がなければ、割高に感じることもあります。客室の写真だけでなく、現地で何ができるかを確認することが大切です。
