ハイアット セントリック 札幌は、2026年秋の開業予定に向け、12月1日以降の宿泊予約受付を開始しました。札幌駅・大通駅から地下歩道で結ばれる都心立地に、全216室、地域の食や文化へつながる館内体験を組み合わせる計画です。開業日が確定する前の予約開始という今回の更新を、宿泊事業者の視点から整理します。
観光庁(国土交通省)『令和8年版観光白書(概要版)』では、観光白書・観光動向を考える際に、地域資源を単体で見せるだけでなく、受入環境や周辺事業者との連携まで含めて磨き上げる視点が示されています。今回の発表も、施設の魅力を地域での過ごし方や移動導線と結びつけて伝える点で、宿泊事業者が滞在価値を組み立てる参考になります。

本記事のポイント
- 2026年秋の開業予定に向け、2026年12月1日以降の宿泊予約を受け付け始めました。
- 全216室を備え、札幌駅・大通駅から地下歩道でアクセスできる立地を生かします。
- 地域案内を担うスタッフ、食・アート・空間演出を通じ、滞在中の街歩きへつながる体験づくりを掲げています。
発表内容の整理

今回の発表は、ハイアット セントリック 札幌が開業準備段階から予約販売を始めるという内容です。開業は2026年秋を予定しており、12月1日以降の宿泊分を対象に、公式ウェブサイトと電話で予約を受け付けます。
期間限定の開業記念プランとして、通常料金からの割引、朝食付き、館内利用向けクレジット付きの3種類を用意します。宿泊需要の取り込みだけでなく、館内の飲食利用へつながる導線も設けた構成です。
出典:PR TIMES 【ハイアット セントリック 札幌】秋の開業に向け、12月1日(火)以降の宿泊予約を受付開始
地下歩道でつながる都心立地を滞在価値へ
施設はアーバンネット札幌リンクタワーの1階と17階から26階に入り、札幌駅から徒歩約10分、大通駅から徒歩約6分で、いずれも地下歩道で接続します。赤れんが庁舎や大通公園に近いことは、到着・出発日の短い時間でも札幌の都市観光を組み込みやすい条件です。
北海道の観光入込客数は令和6年4月から12月に3,910万人で、令和元年同期比約86%まで回復しています。訪日外国人来道者数も同期間に令和元年同期比約89%の水準です。交通結節点に近いホテルでは、移動の分かりやすさを客室販売の訴求にとどめず、周辺での過ごし方と一体で案内することが、初来訪客にも再訪客にも有効な受入設計になります。
客室の広さと眺望を滞在の選択肢にする
全216室は36㎡以上で、うち9室がスイートです。赤れんが庁舎や山並みを望む客室、テラス付きのセントリック スイート、最上階からの眺望を楽しめるサッポロ スイートなど、目的や人数に応じた選択肢をそろえます。デジタル・キー、スマートTV、無料Wi-Fi、バスタブとレインシャワーを備える点も、連泊やワーケーションを含む幅広い滞在ニーズを支える要素として映ります。
客室の面積や眺望というハード面を、季節ごとの街の表情や周辺体験と結び付けて伝えることで、予約時点の比較材料を増やせます。販売ページ、予約確認メール、滞在前案内で情報の粒度をそろえることは、現場の問い合わせ削減にもつながります。
食と空間を起点に地域との接点をつくる
17階には薪火のグリル料理を提供する「Matsu Grill & Bar」、バー、ラウンジを置き、1階にはフィッシュ&チップスを提供する「Mr. Fish by Hyatt Centric Sapporo」を設けます。北海道の食材や街の文化を館内の飲食体験に重ねる設計は、宿泊者だけでなく地域の利用者にも接点をつくる可能性があります。
観光庁の「観光地域づくり事例集 第3章『地域資源の活用強化』」は、自然、景観、歴史、食、文化などを観光価値へ転換する地域の取り組みを扱っています。赤れんが庁舎や大通公園に近い立地で、館内の食やアート、スタッフによる案内を街の物語へつなぐ考え方は、地域資源を単発の紹介で終わらせず、滞在中の行動へつなげる実務のヒントになります。
ローカルインサイダーを運営の強みに育てる
ハイアット セントリック 札幌は、札幌を知るスタッフが「ローカルインサイダー」として、四季ごとの魅力や街の楽しみ方を案内する方針を示しました。地域の食、文化、アート、スノースポーツ文化への目配りを、接客・館内演出・情報発信に通わせようとする姿勢がうかがえます。
令和8年版観光白書(概要版)は、宿泊業における人材確保と生産性向上を重要な論点に掲げています。地域案内を個人の経験だけに委ねず、季節別の案内先、混雑時の代替案、飲食店や文化施設との連携情報をチームで更新できる形にすると、接客の個性を保ちながら引き継ぎや教育にも生かしやすくなります。地域との協働を日々のオペレーションに落とし込む試みとして、今後の展開が注目されます。

まとめ
ハイアット セントリック 札幌の宿泊予約開始は、2026年秋の開業に向けた具体的な更新です。地下歩道で結ばれた立地、216室の客室構成、館内の食と空間、地域案内を担うスタッフの存在を組み合わせ、札幌での滞在を街の発見へ広げる構想が示されています。開業に向け、予約者への事前案内や地域連携の見せ方がどのように深まるかにも期待が集まります。
企業情報
施設情報
- 施設名:ハイアット セントリック 札幌
- 施設所在地:札幌市中央区北一条西 5 丁目 1 番 4 アーバンネット札幌リンクタワー 1階
- 客室数:216 室(うちスイート9室)
- チェックイン:15時~
- チェックアウト:11時
- 駐車場:地上1階 機械式 20台(有料・事前予約制)
- 館内施設: レストラン2店舗
運営会社
- 会社名:ハイアット セントリック 札幌
- 会社所在地:札幌市中央区北一条西 5 丁目 1 番 4 アーバンネット札幌リンクタワー 1階
- 施設名:ハイアット セントリック 札幌
参考資料
- 北海道データブック2025_観光『北海道の観光入込客数(令和6年4月〜12月)』: 北海道の観光入込客数
- 観光庁(国土交通省)『令和8年版観光白書(概要版)(公表資料)』: 令和8年版観光白書(概要版)

