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WOOD DESIGN PARK NOMAが隣接旅館と連携した平日限定プランを開始

おまかせ会席
CoCoRo編集部

本記事のポイント

  • グランピング施設と近隣旅館が連携し、互いの強みを活かした食事プランを実現した事例です。
  • 顧客からの「旅館の食事も楽しみたい」という要望(VOC)を商品化につなげています。
  • 平日限定プランとして設定することで、平日の稼働率向上とオペレーションの平準化を図っています。

ニュースの概要

愛知県知多郡美浜町に位置するグランピング&リゾート施設「WOOD DESIGN PARK NOMA」は、隣接する「ホテル小野浦」と連携し、平日限定の「ホテル小野浦ディナー付き宿泊プラン」の販売を開始しました。

このプランは、WOOD DESIGN PARK NOMAでの宿泊体験と、ホテル小野浦での本格的な会席料理を組み合わせたものです。これまで顧客から寄せられていた「NOMAに泊まりたいが、旅館のような食事も楽しみたい」という要望に応える形で実現しました。利用客は、夕食時にホテル小野浦へ移動し、地元の海の幸や知多牛を用いた会席コースを堪能した後、宿泊はWOOD DESIGN PARK NOMAの客室で過ごすという、両施設の魅力を享受できる滞在スタイルとなっています。

WOOD DESIGN PARK NOMAに見る、施設間連携の重要性

宿泊業界において、自社施設だけですべてのサービスを完結させるのではなく、近隣施設と連携してエリア全体の魅力を高めるアプローチが注目されています。

今回のWOOD DESIGN PARK NOMAの事例は、グランピング施設が持つ「非日常的な宿泊体験」と、旅館が持つ「伝統的な食のおもてなし」という、異なる強みを掛け合わせた好例と言えるでしょう。グランピング施設では一般的にBBQなどの食事が提供されることが多いですが、連泊客やシニア層、あるいは天候を気にする層からは、落ち着いた和食や会席料理へのニーズも少なからず存在します。

自社で新たに和食調理人を雇ったり設備投資を行ったりするのではなく、隣接する旅館と提携することで、低リスクかつ高品質な「食事の選択肢」を顧客に提示できる点は、非常に合理的な戦略ではないでしょうか。

WOOD DESIGN PARK NOMAが捉えた顧客ニーズと「食事」の選択肢

「グランピングには行きたいが、食事はオーソドックスな会席料理が良い」というニーズは、一見矛盾しているように見えて、実は潜在的に多い層かもしれません。特に3世代旅行や、アウトドア初心者を含むグループ旅行では、食事の好みが分かれることがよくあります。

このプランでは、顧客の声(VOC:Voice of Customer)を拾い上げ、それを具体的な商品として形にしています。WOOD DESIGN PARK NOMAが「要望に応えて実現した」というストーリー自体が、顧客エンゲージメントを高める要因になり得ます。

また、ホテル小野浦側にとっても、自社の宿泊客以外に夕食を提供することで、レストラン部門の収益向上が見込めるというメリットがあります。相互送客に近い形での協力体制は、地域全体の活性化にも寄与する取り組みと言えるでしょう。

平日稼働率向上へのアプローチ

本プランが「平日限定」である点も、宿泊施設の収益管理(レベニューマネジメント)の観点から注目すべきポイントです。

週末に比べて稼働が落ち着きがちな平日に、あえて付加価値の高い連携プランを投入することで、平日の集客力を強化する狙いが読み取れます。また、近隣施設への移動を伴うオペレーションは、混雑する休日よりも平日の方がスムーズに案内しやすく、現場スタッフの負担を抑えながら丁寧な対応ができるという利点もあるかもしれません。

「平日なら、WOOD DESIGN PARK NOMAでいつもと違う贅沢な食事が楽しめる」という動機づけは、混雑回避を好む大人旅の層や、ワーケーション需要などにも響く可能性があります。

WOOD DESIGN PARK NOMAの事例を自社に活かすヒント

この事例から、自社のサービス拡充を考える際に「すべてを自前で用意する必要はない」という視点が得られます。

  • 近隣飲食店との提携: 自社にレストランがない、あるいは夕食提供が難しい場合、近隣の飲食店と提携した「夕食付きプラン」を造成できないか検討してみる。
  • 異業種とのコラボレーション: 宿泊施設×アクティビティ、宿泊施設×近隣温泉施設など、エリア内のリソースを組み合わせてパッケージ化する。
  • 顧客の声の再確認: アンケートや口コミで「あったらいいな」と言われているサービスの中に、外部連携で実現できるものがないか見直してみる。

特に、WOOD DESIGN PARK NOMAのように「隣接」や「徒歩圏内」に提携先がある場合は、送迎の手間も少なく、連携のハードルは比較的低いと考えられます。まずは近隣の事業者と情報交換を行い、互いの課題を解決できるような送客の仕組みを模索してみるのも良いかもしれません。

まとめ

  • グランピング施設が旅館と連携することで、設備投資を抑えつつ「本格会席」という新たな価値を提供しています。
  • 顧客の要望を商品化することで、機会損失を防ぎ、幅広い層の獲得につなげています。
  • 平日限定の特別プランとすることで、平日の稼働対策とオペレーションの安定を両立させている好例です。

企業情報

運営会社

本リリースに関するお問い合わせ

  • 問い合わせ先メール:infonoma@wood-designpark.jp
  • 電話番号:090-1664-0160(対応時間 10:00 ~ 20:00)

出典:PR TIMES『【愛知・知多半島】〜Glamping&Resort〜 WOOD DESIGN PARK NOMA 平日限定「ホテル小野浦ディナー付き宿泊プラン」を新発売』(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000832.000045400.html

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