グランドメルキュール和歌山みなべリゾートは、梅農家「有本農園」と連携した梅畑ガイドツアーと梅酒テイスティング付き宿泊プランを発表しています。本記事では、この取り組みを題材に、ホテル・旅館が地域の農業資源やストーリーをどう商品化し、宿泊単価や顧客満足、従業員エンゲージメントの向上につなげられるのかを整理します。
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本記事のポイント
- グランドメルキュール和歌山みなべリゾートの梅畑ツアーは、「生産現場×テイスティング×オールインクルーシブ」を組み合わせた高付加価値プランとして参考になりそうです。
- 世界農業遺産エリアでの梅づくりストーリー体験は、地方ホテル・旅館が地域資源を活かし、リピーターやインバウンドを獲得するうえで応用しやすいモデルといえます。
- 農家連携の企画づくりから安全管理、スタッフ教育まで、自館で「第二のグランドメルキュール和歌山みなべリゾート事例」を生み出すためのチェックポイントを整理します。
ニュースの概要:グランドメルキュール和歌山みなべリゾートの梅体験
今回の発表によると、グランドメルキュール和歌山みなべリゾート&スパは、2026年1月22日〜31日と2月19日〜3月7日の期間限定で、梅の名産地・和歌山県みなべ町を舞台にした体験型宿泊プランを実施するとしています。
プランでは、三代続く梅農家「有本農園」を訪問し、農家本人がガイドを務める梅畑の散策や梅酒工場見学を実施。梅の栽培から加工、梅酒製造まで一連の流れを学べる内容としています。
見学後は、有本農園のオリジナル梅酒ブランド「Plumity」4種(Black/White/Green/Pink)のテイスティングや、お酒を飲まない方向けに梅シロップ3種の試飲も用意。さらに、梅にちなんだギフトを持ち帰れるほか、ホテルでは梅を使ったビュッフェ料理や梅酒が楽しめるオールインクルーシブステイも含めた1泊2日プランとしています。
料金はスーペリアツイン・オーシャンビュー2名1室利用で1名20,955円〜(夕朝食ビュッフェ、ラウンジ、温泉、梅体験一式込み)とし、悪天候時の中止やキャンセル料の扱いなども明示したうえで販売するとしています。


宿泊業にとってのポイント(グランドメルキュール和歌山みなべリゾート事例)
グランドメルキュール和歌山みなべリゾートの取り組みは、「泊まる」だけでなく「地域の営みを味わう」時間を商品化している点が大きなポイントと考えられます。
まず、梅の栽培から梅酒製造までのプロセスを、梅農家の生の語りで体験できる構成です。これは、単なる工場見学よりも「人」のストーリーに重きを置いた設計であり、顧客満足だけでなく、地域住民との信頼関係づくりにも寄与しやすいと見られます。
また、オリジナル梅酒「Plumity」4種のテイスティングや梅シロップの提供をセットにすることで、「学び」と「味わう体験」をワンセット化し、客単価の向上とブランド体験の深化を同時に狙っていると読み取れます。
従業員エンゲージメントの観点でも、フロントやレストランスタッフが「有本農園のこだわり」「梅システムの歴史」といったストーリーを語れるようになれば、接客の質が上がり、仕事への誇りややりがいにつながる可能性があります。
こうした点から、グランドメルキュール和歌山みなべリゾートの事例は、「地場産業との共創で宿泊体験を拡張する」モデルケースとして参考になりそうです。
背景と理由の整理:梅ツーリズムと地域連携

和歌山県は梅の収穫量が全国1位であり、全国の約6割を占めると農林水産省の作物統計調査で示されています。とくにみなべ町はブランド梅「南高梅」の発祥地で、「みなべ・田辺の梅システム」が世界農業遺産に認定されている梅の一大産地です。
こうしたエリアでは、土づくりや剪定方法、収穫のタイミングなど、「長年の蓄積=ストーリー」が地域資源そのものといえます。しかし、従来の観光商品では「梅林の風景」や「梅干しのお土産」など、表層的な体験にとどまるケースも多かったのではないでしょうか。
今回のように、グランドメルキュール和歌山みなべリゾートが梅農家と組んで、生産現場の物語を体験化することは、以下の理由からも理にかなっていると考えられます。
- インバウンドや都市部の旅行者は、「その土地らしさ」や「人に会う体験」に価値を感じやすい
- 世界農業遺産などの国際的な認証は、ストーリー性の高い観光コンテンツと相性が良い
- 農家側にとっても、6次産業化や直販チャネルの拡大機会になり得る
宿泊業単体で新しいアクティビティを作るのではなく、地域産業と共に「面」で体験を設計することが、これからの地方リゾートの競争力につながっていきそうです。
具体的な取り組み・ニュース内容の解説(グランドメルキュール和歌山みなべリゾート)
梅農家ガイドツアーとグランドメルキュール和歌山みなべリゾートの連携
有本農園での体験ツアーでは、梅畑の散策と梅酒工場見学を組み合わせ、栽培から加工まで一貫したプロセスを学べる内容としています。
ポイントは、単なる見学ではなく、園主自らが案内役となり、梅の品種や剪定、収穫の苦労などを語る“ストーリーテリング型”の構成になっている点です。2月には梅の花が一面に咲き、景観としても価値が高いタイミングに設定しているため、「フォトジェニックな体験」としてSNSとの相性も良い企画と考えられます。
ホテル側は、宿泊期間を1〜3月の限られた時期に絞ることで、「旬」と「希少性」を演出しつつ、送客を集中させやすくしていると見ることもできそうです。


「Plumity」4種テイスティングとノンアル対応
テイスティングでは、完熟南高梅を使った王道の「Plumity Black」から、希少品種「翠香」や新品種「露茜」を使ったボトルまで、味わいや香りの違いを比べられる4種類を提供するとしています。
梅酒に使う梅は、収穫量全体の5〜8%にあたる香り高い果実のみを選別しているといい、その「選別のこだわり」も体験価値の一部になっています。
一方で、お酒を飲まないゲスト向けに梅シロップ3種の試飲を用意している点も重要です。アルコールの有無に関わらず、「梅の香りと酸味を楽しむ」という核体験を共有できる設計は、ファミリーや外国人ゲストを受け入れるうえでの安心材料になりそうです。


オールインクルーシブ滞在と客室・温泉の魅力の組み合わせ
プラン料金には、梅体験に加えて1泊2日の宿泊、夕・朝食ビュッフェ、ラウンジ利用、温泉が含まれています。
グランドメルキュール和歌山みなべリゾートは、全室オーシャンビューの客室と、「紀州みなべ千里浜温泉」の露天風呂を持つリゾートとして紹介されています。オールインクルーシブとの組み合わせにより、「ホテル内で完結するリゾート体験」と「地域の農園に出かける体験」がシームレスにつながる設計です。
この構成は、館内滞在時間を確保しつつ、地域周遊も生み出すバランス型モデルとして、他エリアでも応用しやすいパターンではないでしょうか。
自社への活かし方のヒント:梅農家連携を自分ごとに
自館で「グランドメルキュール和歌山みなべリゾートのような体験プラン」を企画する場合、次のようなステップで考えると整理しやすくなります。
1. 自地域の「一次産業×ストーリー」を洗い出す
- 梅・柑橘・葡萄・茶・酒造など、自地域の一次産業を棚卸しする
- 「何代続いているか」「どんな工夫や研究をしてきたか」など、人や歴史のストーリーを重視してヒアリングする
- 世界農業遺産や地理的表示(GI)、伝統野菜など、公的な認証資源もあれば優先的に検討する
重要なのは、「有名ブランドかどうか」よりも、「語れる物語があるかどうか」です。
2. 生産現場と宿泊体験をどうつなげるかを設計する
- 農地や工場までの移動時間・移動手段を確認し、所要2〜3時間の枠でツアーを組めるかを検討
- 悪天候時の代替メニュー(館内でのテイスティングセミナーなど)をあらかじめ用意しておく
- 写真撮影OKのポイントや、安全上立ち入れない場所を事前に整理し、ルールを共有しておく
グランドメルキュール和歌山みなべリゾートのように、天候中止時の対応(お土産提供やキャンセル料免除など)をルール化しておくと、お客様にもスタッフにも分かりやすくなります。
3. 味わい体験と物販をセットで考える
- テイスティングを単なる「お試し」ではなく、「お気に入りを選んで購入・お土産にできる」導線として設計
- ノンアルコール派、子ども向けの選択肢として、シロップやジュース、スイーツなども準備
- 館内のバーやレストランで、体験先の素材を使ったオリジナルカクテルやメニューを提供
このように、味わい体験→購入→館内でも楽しむ、という流れを作ると、客単価アップだけでなく、体験の記憶も強く残りやすくなります。
4. スタッフ教育と「語り」の仕組みづくり
- 農家や生産者に館内勉強会をしてもらい、スタッフ自身がファンになる機会をつくる
- よくある質問(品種の違い、収穫時期、保管方法など)をQ&A形式で共有し、誰でも一定レベルの説明ができるようにする
- 体験後のアンケートや口コミを社内で共有し、現場スタッフの成功体験として見える化する
スタッフが自信を持って語れるようになると、自然とアップセルやリピート提案もしやすくなり、従業員エンゲージメント向上にもつながっていきます。
5. 集客と情報発信の工夫
- 期間限定・旬の写真(開花時期、収穫時期など)を活用し、SNSや自社サイトで「今しか見られない景色」を発信
- 体験の様子は、人物の写り込みやプライバシーに配慮しつつ、「農家の表情」「道具」「手元」などストーリー性のあるカットを重視
- 海外向けには、英語・簡体字などで簡易な説明資料を用意し、「地元農家との交流」が分かる表現を使う
グランドメルキュール和歌山みなべリゾートのような事例を、自館の立地やターゲットに合わせてローカライズしていくことが、長期的なブランドづくりの一歩になりそうです。
まとめ
- グランドメルキュール和歌山みなべリゾートの梅畑ガイドツアー付きプランは、「生産者ストーリー×テイスティング×オールインクルーシブ」を組み合わせた高付加価値な宿泊商品の好例といえます。
- 梅ツーリズムに限らず、自地域の一次産業や世界農業遺産・伝統産品と連携することで、宿泊業は「泊まる」だけではない体験価値を設計できるという視点を持っておくと安心です。
- 農家や職人との連携では、安全管理や天候リスク、受入体制など、事前のすり合わせを丁寧に行うことが、双方にとって無理のない商品づくりにつながります。
- 小さくテストしながら磨き込んでいくことで、自館ならではの「グランドメルキュール和歌山みなべリゾート的な体験プラン」を育てていく、という選択肢もあります。
企業情報
会社名:エイ・エイ・ピー・シー・ジャパン株式会社
会社名英語表記:Accor
所在地:東京都港区虎ノ門1-3-1 東京虎ノ門グローバルスクエア13階
代表者名:ディーン ティオピラ ダニエルズ
設立年月日:1997年12月
資本金:1,000万円
事業内容:ホテル・レジデンス等の運営を含むホスピタリティ事業
公式サイトURL:ALL – Accor Live Limitless
施設名:グランドメルキュール和歌山みなべリゾート&スパ
所在地:〒645-0012 和歌山県日高郡みなべ町大字山内字大目津泊り348番地
TEL:03-6627-4732(予約センター)
アクセス:JR南部駅から車で約10分、みなべICから車で約10分
公式サイトURL:グランドメルキュール和歌山みなべリゾート&スパ公式サイト
本リリースに関するお問い合わせ
会社名:エイ・エイ・ピー・シー・ジャパン株式会社(アコー)
部署名:広報・マーケティング部(想定/詳細はリリース内に記載なし)
電話番号:03-5157-1733
お問い合わせ方法:上記代表電話、または公式サイト内のお問い合わせフォームより
公式サイトURL:ALL – Accor Live Limitless
参考資料
- 農林水産省『令和6年産 作物統計調査(果樹)』
出典:PR TIMES『日本一の梅の里・和歌山県みなべ町へ。梅農家が案内する梅畑ガイドツアーとオリジナルブランド梅酒4種のテイスティング体験を提供開始〖グランドメルキュール和歌山みなべリゾート&スパ〗』https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000721.000052177.html


