株式会社アミューズは、山梨県西湖の本社オフィス「AMUSE VILLAGE」を一部リニューアルし、宿泊・アクティビティ拠点「A VILLAGE」を2026年5月4日に開業しました。富士山麓の自然、創作活動を支えてきた企業文化、地域に開かれた飲食機能を組み合わせた施設であり、宿泊事業者にとっては「滞在時間をどう設計するか」「地域接点をどう施設価値に変えるか」を考える材料になります。
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本記事のポイント
- 西湖畔の約8,800平方メートルの敷地を活用し、宿泊に屋外体験と創作的な滞在価値を重ねた点が特徴です。
- チェックイン前後も屋外エリアを利用できる設計により、最長29時間の滞在体験を打ち出しています。
- 地域利用も想定したレストラン運営は、宿泊者以外との接点づくりや地域内回遊の観点で参考になります。
発表内容の整理
A VILLAGEは、西湖のほとりにある約8,800平方メートルの敷地に、屋外エリア「A VILLAGE GARDEN」とホテル棟を備える施設です。屋外エリアには、延べ約7,000平方メートルのガーデン、ツリーハウス、天然芝生、バーベキュー利用を想定した空間、屋内ラウンジ「TAI IKU KAN」などが配置されています。
宿泊面では、15時のチェックイン前、10時のチェックアウト後もガーデンを使える点を打ち出しています。客室は30平方メートルのシングル・ツイン、最大4名利用を想定した60平方メートルの客室などが紹介され、ワーケーションや家族利用も意識した構成です。飲食面では、山梨県産食材や郷土料理を取り入れた朝食、10時から21時まで宿泊者以外も利用できるレストラン機能が示されています。
出典:PR TIMES アミューズがプロデュースする美しい自然と創造が溢れる時間を体感「感動」宿泊・アクティビティ拠点「A VILLAGE」誕生

滞在時間を商品価値に変える設計
今回の特徴は、客室そのものだけでなく、チェックイン前後を含む時間の使い方を商品価値として明示している点です。最長29時間という表現は、単なる長時間滞在ではなく、到着日と出発日の過ごし方を施設側が設計していることを伝えます。
宿泊事業者にとっては、レイトチェックアウトやアーリーチェックインを料金施策として扱うだけでなく、客室外の共用部、飲食、屋外体験を組み合わせて「滞在の余白」をどう価値化するかが論点になります。A VILLAGEは、創作拠点として使われてきた背景を一般利用に開くことで、施設の来歴と体験価値を自然につなげており、この点は前向きに評価できます。
地域に開くレストランの運営上の意味
宿泊者以外にも開かれたレストランは、施設を地域の閉じた宿泊空間にしないための重要な接点です。ランチやカフェ利用が日常的に発生すれば、地域住民、近隣観光客、宿泊検討者が施設を知る入口になります。
山梨県産たまご、吉田のうどん、地元食材を使ったメニュー構成は、地域性を無理なく伝える方法です。発表元がエンターテインメント企業として培ってきた空間づくりを、地域食材や湖畔の景観と接続している点は、施設単体の魅力だけでなく地域全体の滞在価値を高める取り組みとして敬意を持って受け止めたい内容です。
公的データから見る宿泊需要との接点
観光庁の宿泊旅行統計調査は、国内の宿泊旅行の実態を把握する基礎資料で、2026年3月31日時点で公表情報が更新されています。数値をここで補うことは避けますが、宿泊需要を月次で確認し、地域別・施設タイプ別の動きを見ながら販売計画を組むことは、自然立地型施設にとっても重要です。
また、日本政府観光局の訪日外客統計は、2003年以降の訪日外客数や国籍別の推移を確認できる資料です。富士山麓や山梨県は訪日旅行者の関心とも結びつきやすいため、言語対応、交通案内、食習慣への配慮を段階的に整えることで、国内客と訪日客の双方に対応しやすくなります。観光庁のインバウンド消費動向調査も、訪日客の消費実態や個票データの利活用に関する情報を提供しており、飲食・体験・物販を含む客単価設計の参考になります。
多様な食習慣への備えも次の運営課題
レストランを地域にも開く施設では、宿泊者だけでなく日帰り客、訪日客、家族連れなど利用者層が広がります。観光庁の旅行者おもてなしガイドでは、ベジタリアン、ヴィーガン、ムスリムなど多様な食習慣への理解と実践が整理されています。
A VILLAGEのように地元食材を前面に出す施設では、原材料表示、調理工程の説明、代替メニューの有無を現場で共有しておくことが、満足度と安心感の両方につながります。特別な対応を一気に増やすより、予約時確認、メニュー表記、スタッフ説明の3点を整えることから始めると、運営負荷を抑えながら受け入れ品質を高められます。
まとめ
A VILLAGEは、自然環境、創作的な企業文化、地域に開く飲食機能を重ねた宿泊拠点として開業しました。宿泊事業者が注目したいのは、施設の広さや設備そのものだけでなく、滞在時間、屋外体験、地域接点を一体で設計している点です。
宿泊需要や訪日客の動きを公的データで確認しながら、客室外の過ごし方、食の地域性、多様な利用者への案内を整えることは、これからの施設運営で重要性を増します。A VILLAGEの取り組みは、地域資源を丁寧に編集し、滞在価値として提示する事例として参考になります。
企業情報
- 企業名:株式会社アミューズ
- 本社所在地:山梨県南都留郡富士河口湖町
- 代表者:代表取締役会長 兼 社長 大里洋吉
- 事業内容:総合エンターテインメント事業
お問い合わせ先 公開情報
- 公開された発表本文内で、専用のお問い合わせ先は確認できませんでした。最新の予約情報、営業情報、問い合わせ窓口は、発表元の公式情報をご確認ください。
参考資料
- 観光庁『宿泊旅行統計調査(最新公表ページ)』: 宿泊旅行統計調査
- JNTO『訪日外客統計(最新公表ページ)』: 訪日外客統計
- 観光庁『インバウンド消費動向調査(最新公表ページ)』: インバウンド消費動向調査


