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VACATION HOUSE NEFE 三豊市開業に見る地域滞在価値

VACATION HOUSE NEFE 木造のリビングと青いソファ
CoCoRo編集部

香川県三豊市仁尾町に、一棟貸しの宿VACATION HOUSE「(ネフェ)」が2026年7月18日に開業します。テーマは「Meet Your Mitoyo」。地域の景色、人、文化との出会いを、客室内の滞在だけで終わらない宿泊体験として組み立てています。

空き家活用を手がける地域の不動産事業者が、周辺店舗や観光資源との接点まで設計していることが特徴です。本記事では、施設概要とともに、周遊の促進、地域との関係づくり、一棟貸しならではの運営上の工夫を整理します。

)『令和8年版観光白書(概要版)』では、・観光動向を考える際に、地域資源を単体で見せるだけでなく、受入環境や周辺事業者との連携まで含めて磨き上げる視点が示されています。今回の発表も、施設の魅力を地域での過ごし方や移動導線と結びつけて伝える点で、宿泊事業者が滞在価値を組み立てる参考になります。

本記事のポイント

  • VACATION HOUSE「NEFE」は、三豊市の景色、人、文化との三つの出会いを軸にした、最大6名まで滞在できる一棟貸しの宿です。
  • 近隣の飲食店や施設を案内するマップとカメラの貸し出しにより、宿泊者の地域周遊と体験の記録を後押しします。
  • 、不動産、、移住相談をつなぐ事業構造は、滞在を地域との継続的な関係へ発展させる取り組みとして注目されます。

発表内容の整理

VACATION HOUSE NEFE NEFE内装

VACATION HOUSE「NEFE」は、株式会社八百万が運営する「くらしの不動産」の新規宿泊事業です。所在地は香川県三豊市仁尾町仁尾己1394-11で、高松空港から車で約56分、JR詫間駅から車で約12分。2026年7月18日の開業に先立ち、Airbnbで予約を受け付けています。

宿泊定員は4名で、布団の追加により最大6名まで対応します。開業記念の料金は1人1泊約1万円からを予定しています。家族や友人同士の少人数旅行で一棟を共有しながら、仁尾町と三豊市を巡る拠点として利用できる施設です。

内装はSpatial Visual DirectorのRINMAが担当しました。「もしも、RINMAが三豊市に住んだら」という設定のもと、床材、家具、照明、小物までを総合的に構成しています。今後はディレクターを定期的に変更し、模様替えを行う方針も示されています。再訪時に異なる空間体験を届ける仕掛けとして、施設の継続的な発信にもつながりそうです。

出典:PR TIMES 「Meet Your Mitoyo」をテーマにした一棟貸しの宿VACATION HOUSE 「NEFE」 7/18 予約受付開始

三つの出会いを地域周遊へつなぐ

NEFEが掲げる「Meet Your Mitoyo」は、海と山に囲まれた景色、地域で暮らす人々、新旧の文化との出会いを宿泊の価値として伝える考え方です。館内で地域性を表現するだけでなく、近隣の景勝地、飲食店、文化施設などを案内するマップを用意し、宿泊者が実際にまちへ出る流れをつくります。

三豊市の「都市再生整備計画(仁尾支所周辺地区)」でも、父母ケ浜を拠点とした市内周遊型の観光地化が目標に掲げられています。NEFEを地域の入口とし、食や買い物、文化体験へ宿泊者を案内する運用は、この周遊の方向性とも重なります。案内先の営業時間や予約方法、移動時間を定期的に更新できれば、宿泊者の安心感と地域店舗への送客を両立しやすくなります。

観光庁の「観光地域づくり事例集 第3章『地域資源の活用強化』」は、、景観、食、文化などの地域資源を磨き、滞在価値へ変える各地の取り組みを紹介しています。NEFEのように宿を起点として複数の地域資源を結ぶ場合、名所の列挙にとどめず、過ごし方や地域の人との接点まで提案することが大切です。地域の日常を丁寧に案内する姿勢は、三豊らしい滞在をつくる魅力として映ります。

チェキが体験の記憶と対話を生む

宿泊者にはカメラを貸し出し、1泊につき10枚分のチェキフィルムを提供します。撮影枚数が限られるため、旅の中で何を残したいかを同行者同士で話すきっかけになり、スマートフォンとは異なる体験をつくれます。写真をその場で手にできることも、土地との出会いを持ち帰るという施設テーマに自然につながっています。

宿泊施設の実務では、貸出時の簡潔な説明、フィルム補充、故障や紛失への対応を定型化すると、現場負担を抑えながらサービスを続けやすくなります。宿泊者の同意を得た写真や訪問先の感想を地域マップの更新に生かすなど、滞在者の記憶を次の旅行者の発見へつなげる展開も考えられます。

一棟貸しの自由度を地域滞在の魅力に変える

4名を基本とし、最大6名まで宿泊できる一棟貸しは、家族旅行や友人グループ、複数世代の滞在に利用しやすい形態です。ワインセラーに用意するナチュラルワインや、暮らしを想起させるインテリアは、観光後に宿へ戻ってからの時間にも地域滞在の余韻を持たせます。

一方で、人数追加時の寝具配置、飲酒時の注意、夜間の騒音、周辺道路や駐車方法などは、予約前から具体的に伝えることが欠かせません。地域の日常に近い場所で営業する宿だからこそ、宿泊者と近隣住民の双方が心地よく過ごせる案内を整えることが、施設テーマへの信頼を支えます。

空き家活用から移住の入口までをつなぐ

運営元のくらしの不動産は、三豊市の空き家を宿、飲食店、シェアハウスなどへ活用し、移住者や起業希望者の窓口も担っています。宿泊者が地域の暮らしや人に触れ、将来の再訪、、移住を考える入口になることを目指しており、不動産事業者ならではの地域との接続がうかがえます。

三豊市第3次観光基本計画は、2025年度から2029年度までの5年間を計画期間とし、七つの基本戦略に基づく取り組みを毎年度確認する方針です。短期的な集客だけでなく、地域内の事業者との連携や住民生活との調和を継続して確かめる視点は、暮らしに近い宿の運営にも欠かせません。

また、観光庁の「令和8年版観光白書(概要版)」は、観光地と観光産業の強靱化に加え、住民生活の質を守りながら誘客を進める方向を示しています。チェックイン時に地域での過ごし方や配慮事項を分かりやすく共有し、案内先の事業者からも定期的に意見を聞く運営は、宿泊者の満足と地域の日常を両立するうえで実務的な支えになります。

まとめ

VACATION HOUSE「NEFE」は、一棟貸しの空間、地域マップ、チェキの貸し出しを組み合わせ、三豊市の景色、人、文化との出会いを具体的な宿泊行動へ落とし込んでいます。地域の空き家活用や移住支援に携わってきた事業者が運営することで、観光と暮らしを無理なくつなごうとする丁寧な設計がうかがえます。

宿泊事業者にとっても、地域資源を館内説明だけで終わらせず、周遊、記録、再訪へつなぐ仕掛けは現場で参考になる取り組みです。案内情報の更新や近隣との対話を重ねることで、NEFEが三豊市との新しい出会いを生む拠点として育っていくことが期待されます。

企業情報

  • 運営会社:株式会社八百万
  • 事業者名:くらしの不動産
  • 施設名:VACATION HOUSE「NEFE(ネフェ)」
  • 開業日:2026年7月18日
  • 所在地:香川県三豊市仁尾町仁尾己1394-11
  • 定員:4名、布団追加時は最大6名
  • : NEFE宿泊予約ページ

参考資料

本記事は、公開されている情報(プレスリリース、公式サイト、官公庁等の公的資料を含む)を基に、宿泊業の実務に役立つ観点からCoCoRo編集部が独自に整理・解説したものです。記事内で取り上げる商品・サービス・施設・取り組み等は、発表元のホテル・旅館(および関係事業者)から個別の許諾、監修、承認を受けて作成したものではなく、またPR TIMESを含む配信媒体や発表元との提携・推奨・広告・販売促進を意図または示唆するものでもありません。

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