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THE NINE STATES HOTEL KARATSU CASTLEの滞在価値設計

THE NINE STATES HOTEL KARATSU CASTLE 和モダンの意匠が広がる客室
CoCoRo編集部

佐賀県唐津市東城内で、THE NINE STATES HOTEL KARATSU CASTLEが2026年8月1日に開業しました。唐津城を望む立地に全8室を設け、和モダンの空間と暮らすような滞在を組み合わせた小規模ホテルです。城下町の回遊と客室で過ごす時間をつなぐ設計は、地域の景観を滞在価値へ生かす取り組みとして注目されます。

)『令和8年版観光白書(概要版)』では、・観光動向を考える際に、地域資源を単体で見せるだけでなく、受入環境や周辺事業者との連携まで含めて磨き上げる視点が示されています。今回の発表も、施設の魅力を地域での過ごし方や移動導線と結びつけて伝える点で、宿泊事業者が滞在価値を組み立てる参考になります。

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本記事のポイント

  • 唐津城を望む3室を含む全8室で、城下町滞在の拠点として2026年8月1日に開業しました。
  • 41〜62㎡の客室、キッチン、洗濯乾燥機、畳コーナーを備え、少人数から三世代・グループまでの滞在を見据えています。
  • セルフチェックインを採用しながら、坪庭や眺望で土地の印象を伝える空間づくりが特徴です。

発表内容の整理

THE NINE STATES HOTEL KARATSU CASTLE 客室の窓から見える唐津城

株式会社Next STAYは、唐津市内で2棟目となるTHE NINE STATES HOTEL KARATSU CASTLEを開業しました。既存のTHE NINE STATES HOTEL KARATSUに続く展開であり、ブランドとしては九州4拠点目に当たります。

施設は唐津城の近くに位置し、8室のうち3室をキャッスルビュー仕様としています。株式会社まつだ設計による和モダンの意匠、エントランスの坪庭、全室の畳コーナーを組み合わせ、城下町の景観を客室内の体験へ自然につなげています。

出典:PR TIMES 全8室、唐津城を望む和モダンの宿誕生

城下町の景観を滞在の起点にする

観光地の近接性を訴求するだけでなく、窓から見える唐津城を客室設計の起点に置いた点に、この施設の個性が表れています。昼は城下町を歩き、夜は客室から景観を楽しむという時間のつながりを描くことで、宿泊が地域を知るための体験の一部になっています。

唐津市の2025年速報値では市内宿泊客数は47万2,500泊で、前年確定値の38万6,000泊を上回りました。宿泊需要が伸びる局面では、周辺の観光資源を単なる立地情報にとどめず、滞在中の過ごし方まで具体化することが、地域内での時間消費を広げる手がかりになります。

広い客室と生活設備が支える滞在の選択肢

客室面積は41〜62㎡で、全室にキッチン、電子レンジ、湯沸かしポット、ドラム式洗濯乾燥機を備えます。バス・トイレを独立させ、畳コーナーも設けることで、連泊や家族・グループでの利用にも対応しやすい構成です。

唐津市の2024年確定値では観光入込客総数が375万6,000人でした。日帰りを含む来訪者の中から宿泊につながる需要を取り込むには、人数や旅程の異なる旅行者が選びやすい客室構成が重要です。8室という規模でも、眺望、面積、定員の異なるタイプをそろえることで、予約導線に幅を持たせる工夫がうかがえます。

無人運営でつくる、到着後の分かりやすさ

運営方式にはセルフチェックインを採用しています。無人運営では、予約前の案内、入館から客室までの導線、滞在中の問い合わせ先を分かりやすく整えることが、安心感と運営効率の両方に関わります。坪庭を配したエントランスは、機能的な到着導線に土地らしさを添える役割も果たします。

観光庁の令和8年版観光白書(概要版)は、宿泊業における人材確保と生産性の向上を重要な論点に掲げています。省人化を目的にするだけでなく、定型的な手続きはデジタルで支え、現場の時間を地域案内や緊急時対応など滞在品質に直結する場面へ配分する視点が、今後の小規模施設にも求められます。

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地域内の複数拠点で再訪の理由を育てる

THE NINE STATES HOTELは、福岡天神西、福岡唐人町、唐津西浜町に続き、唐津東城内へ拠点を広げました。同じ唐津市内でも、既存施設とは異なる城下町側の立地を選ぶことで、再訪客や旅の目的に応じた滞在先の選択肢を増やしています。

地域に根ざした複数拠点の展開では、各施設が同じ体験を繰り返すのではなく、それぞれの周辺資源と結び付いた役割を持つことが大切です。唐津城周辺の街歩きと広い客室での滞在を組み合わせた今回の開業は、ブランドの一貫性と立地ごとの個性を両立させる実践例として映ります。

まとめ

THE NINE STATES HOTEL KARATSU CASTLEは、唐津城を望む景観、和モダンの意匠、生活設備を備えた広めの客室を組み合わせた全8室のホテルです。城下町での回遊と客室での滞在を一続きに捉える設計は、地域の魅力を宿泊体験へ丁寧に翻訳する取り組みといえます。需要の変化に合わせ、少人数旅行からグループ滞在までを受け止める選択肢として、唐津の宿泊市場に新たな幅を加えることが期待されます。

企業情報

施設情報

  • 施設名:THE NINE STATES HOTEL KARATSU CASTLE
  • 施設所在地:佐賀県唐津市東城内6番42号
  • 開業日:2026年8月1日(土)
  • 客室数:全8室(キャッスルビュー3室/その他5室、41〜62㎡)
  • 客室設備:全室キッチン・電子レンジ・湯沸かしポット、ドラム式洗濯乾燥機、ReFaドライヤー&シャワーヘッド、バス・トイレ独立、畳コーナーあり
  • 運営方式:
  • 施設公式サイト:THE NINE STATES HOTEL KARATSU CASTLE

運営会社

  • 会社名:株式会社Next STAY
  • 会社所在地:〒812-0008 福岡県福岡市博多区東光1丁目3-11 やますえ東光ビル2F
  • 設立:2018年7月
  • 代表者:代表取締役 笠 清太
  • 事業内容:不動産投資の視点によるホテル開業・運営。「不動産投資」と「街づくり」の循環を目指す地域共栄型ホテル事業
  • 会社公式サイト:株式会社Next STAY

関連企業

  • 設計:株式会社まつだ設計

参考資料

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