株式会社GREENINGとFHG HOTELSは、長崎市常盤町にカルチャービジネスホテル「BASE LAYER HOTEL NAGASAKI」を2027年2月1日に開業する予定です。全140室にレストラン、プライベートバー、ルーフトップスパを備え、長崎の街歩きと滞在時間をつなぐ拠点として計画されています。
観光庁(国土交通省)『令和8年版観光白書(概要版)』では、観光白書・観光動向を考える際に、地域資源を単体で見せるだけでなく、受入環境や周辺事業者との連携まで含めて磨き上げる視点が示されています。今回の発表も、施設の魅力を地域での過ごし方や移動導線と結びつけて伝える点で、宿泊事業者が滞在価値を組み立てる参考になります。

本記事のポイント
- BASE LAYER HOTEL NAGASAKIは、長崎市常盤町で2027年2月1日の開業を予定する全140室のホテルです。
- 飲食、バー、ルーフトップスパを宿泊体験に組み込み、昼の街歩きから夜の滞在までをつなぐ構成です。
- 地域の文化を館内体験へ翻訳する設計は、滞在時間の充実と地域回遊の両立を考える宿泊事業者にとって参考になる取り組みです。
発表内容の整理

今回の発表は、BASE LAYER HOTELブランドの長崎進出に関する開業前の更新です。2025年7月に開業した名古屋錦を起点に、福岡、神戸三宮、六本木、名古屋栄、長崎へと拠点を広げる構想のうち、長崎は6拠点目に位置づけられます。
ホテルはJR長崎駅から路面電車を利用し、「メディカルセンター」電停から徒歩約3分。客室は9タイプ140室で、コンパクトなダブルルームから最大8名で利用できる96㎡のサウナスイートまでをそろえます。ビジネス利用とグループ・ファミリー利用の双方を視野に入れた客室構成です。
館内には、長崎の「和・華・蘭」文化から着想を得たレストラン、クラフトリキュールを中心とするプライベートバー、長崎港を望む宿泊者専用スパを設ける計画です。宿泊機能に食と夜の過ごし方、ウェルネスを重ねることで、外出後にホテルへ戻る時間にも地域らしさを感じられる構成となっています。
出典:PR TIMES カルチャービジネスホテル「BASE LAYER HOTEL」“和・華・蘭”の文化が交わる長崎に2027年2月1日(月)開業
街歩きの拠点を夜の滞在価値へつなぐ
計画の特徴は、街を楽しむための拠点というブランドの考え方を、館内の飲食・バー・スパにまで一貫させている点です。長崎の歴史的な文化の重なりを、装飾的なテーマにとどめず、食や夜の時間の過ごし方へ落とし込もうとする姿勢がうかがえます。
観光庁の「アフターコロナにおける観光マーケットの傾向と課題解決の視点をレポート」は、夜間・早朝の回遊性を高めることを、地方部での旅行消費額や長期滞在につなげる視点として示しています。ホテル内のプライベートバーや夜景を望むスパは、夜の外出を無理に促すのではなく、街歩きの余韻を宿泊体験の中で深める選択肢になりそうです。
多様な客室構成が支える滞在の選択肢
16㎡のダブル・クイーンから、グループ利用に対応するコンフォートツイン、サウナ付き客室、96㎡のサウナスイートまで、客室の幅は明確です。全室にベッドリネン、パジャマ、タオル、空気清浄機を用意し、一部客室にはバスアメニティやマットレスにも特徴を持たせます。
出張の短期滞在と、複数人で地域を巡るレジャー滞在では、求められる客室の広さや館内での時間の使い方が異なります。需要を一つの客室タイプに寄せず、旅の目的と人数に合わせて選べるようにすることは、販売チャネルごとの訴求を組み立てる際にも役立つ設計です。
地域と宿泊施設が共有したい持続可能な視点
長崎市は「長崎市観光統計」で訪問客数と観光消費額を継続的に公表しています。開業後のホテル運営では、こうした地域の統計を見ながら、来訪の量だけでなく、どの時間帯・どのエリアで滞在体験を充実させられるかを地域と共有することが大切になります。
観光庁の「令和8年版観光白書(概要版)」は、地方誘客の推進と、住民生活の質にも配慮した観光地域づくりを重点課題に掲げています。BASE LAYER HOTEL NAGASAKIのように、館内で完結させるだけでなく街との接点を設計するホテルでは、地域事業者と情報をつなぎ、混雑を避けた時間帯やエリアへ案内する工夫も今後の魅力を支える要素になるでしょう。
また、観光庁の「持続可能な観光地域づくりのための事例集」では、地域の現状を把握し、関係者がデータや目標を共有しながら観光地経営を進める実践が取り上げられています。宿泊施設にとっては、食、夜間体験、滞在者の移動に関する声を地域へ還元することが、次の体験造成や受入環境の改善につながります。長崎の文化を尊重しながら日常的に立ち寄れる場を目指す今回の構想は、その対話の接点としても期待されます。

まとめ
BASE LAYER HOTEL NAGASAKIは、2027年2月の開業に向け、140室の宿泊機能にレストラン、バー、スパを組み合わせる計画です。長崎の街並みや夜景、食文化へ自然につながる滞在の導線は、旅行者にとって街をより深く味わうきっかけとなり、地域にとっても回遊の受け皿になり得ます。
宿泊事業者にとっては、客室数や設備の充実だけでなく、地域らしい夜の時間をどのように提案し、地域と共有していくかを考える材料となるニュースです。開業までの情報発信と、地域に根ざした運営の展開にも注目したいところです。
企業情報
施設情報
- 施設名:BASE LAYER HOTEL NAGASAKI(ベースレイヤーホテル長崎)
- 施設所在地:〒850-0843 長崎県長崎市常盤町2-24
- アクセス:JR長崎駅より路面電車ご利用、「メディカルセンター」電停より徒歩約3分
- 客室数:140室
- 付帯施設:レストラン/プライベートバー/スパ
- 予約受付開始:8月26日(水)
- 施設公式サイト:BASE LAYER HOTEL NAGASAKI
関連企業
- 共同事業者:株式会社GREENING
- 会社所在地:東京都渋谷区
- 代表:取締役CEO 関口正人
- 株式会社GREENING公式サイト:GREENING
- 共同事業者:FHG HOTELS(fav hospitality group株式会社)
- 代表:代表取締役 緒方秀和
- FHG HOTELS公式サイト:FHG HOTELS
- レストラン監修:株式会社シェルシュ・丸山智博氏
参考資料
- 長崎市『長崎市観光統計(令和7年)』: 長崎市観光統計
- 観光庁(国土交通省)『令和8年版観光白書(概要版)(2026年7月10日)』: 令和8年版観光白書(概要版)
- 観光庁(国土交通省)『アフターコロナにおける観光マーケットの傾向と課題解決の視点をレポート(令和2年度)』: アフターコロナにおける観光マーケットの傾向と課題解決の視点をレポート
- 観光庁(国土交通省)『持続可能な観光地域づくりのための事例集(公表資料)』: 持続可能な観光地域づくりのための事例集

