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TABIGOYA LIFE&TRIPに見る宿泊需要と滞在価値設計戦略

TABIGOYA LIFE&TRIP TENJIN PARK SIDE 客室
CoCoRo編集部

株式会社Next STAYは、福岡市中央区舞鶴で住居転用型ホテル「 TENJIN PARK SIDE」を2026年7月27日に開業しました。天神駅から徒歩9分、全5室で始動し、同年8月中には1室を増やして全6室体制とする予定です。既存住居の骨格を生かしながら、中長期滞在にも応える設備と無人運営を組み合わせた取り組みとして注目されます。

)『令和8年版観光白書(概要版)』では、・観光動向を考える際に、地域資源を単体で見せるだけでなく、受入環境や周辺事業者との連携まで含めて磨き上げる視点が示されています。今回の発表も、施設の魅力を地域での過ごし方や移動導線と結びつけて伝える点で、宿泊事業者が滞在価値を組み立てる参考になります。

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本記事のポイント

  • 賃貸マンションの一部を部分コンバージョンし、住居らしい滞在感とホテル機能を両立させています。
  • 全室にミニキッチンと乾燥機能付き洗濯機を備え、・中長期滞在の実用性を高めています。
  • セルフチェックインを採用し、小規模施設における運営設計とゲスト体験の両面を見据えています。

発表内容の整理

TABIGOYA LIFE&TRIP TENJIN PARK SIDE 館内

TABIGOYA LIFE&TRIP TENJIN PARK SIDEは、福岡県福岡市中央区舞鶴1丁目に開業した全室ツインダブルタイプのホテルです。客室は24平方メートルで、ダブルベッド2台、ミニキッチン、乾燥機能付き洗濯機を設置。浴室には浄水シャワー「キレイスト」とReFaのドライヤーを導入しています。

同施設は、福岡市博多区の「HAKATA EAST」に続くTABIGOYA LIFE&TRIPブランドの2棟目です。既存住居を最小限の解体で整え、畳をイメージしたフロアタイルや博多織のアートパネルを取り入れています。住居が持つ空間の記憶を残しつつ、旅行者に必要な機能を重ねる丁寧な設計がうかがえます。

出典:PR TIMES Next STAY、「TABIGOYA LIFE&TRIP」2棟目「TENJIN PARK SIDE」を7月27日開業

住居転用を滞在価値へつなげる考え方

新築投資の条件が変化するなか、既存ストックを地域の宿泊需要へつなげる選択肢は重要性を増しています。本件では、住居の骨格を活用しながら仕上げを更新することで、改修範囲と環境負荷に配慮しつつ、一般的なホテルとは異なる落ち着きを目指しています。

観光庁の「持続可能な観光の実現に向けた先進事例集」は、持続可能な観光に向けた事業者の理解促進や業務の工夫を取り上げています。建物の既存条件を読み替え、地域の滞在拠点として再編集する発想は、ハードの更新だけでなく、地域に残る資産をどう来訪者の体験へ結び付けるかを考える際の一つの示唆になります。

連泊需要に応える客室設備

ミニキッチンと乾燥機能付き洗濯機を全室に備える点は、食事や洗濯を滞在中に自分のペースで整えたい旅行者にとって実用的です。24平方メートルのツインダブル客室に必要な設備をまとめることで、複数人の観光利用に加え、数泊以上の滞在にも選択肢を広げています。

令和8年版観光白書(概要版)では、2025年の訪日外国人旅行者数と訪日消費額が過去最高となったことが示されています。宿泊事業者にとっては、客室単価だけでなく、滞在日数や館内外での過ごし方を想定した設備設計が、需要の多様化に対応する基盤になりそうです。

無人運営で整える到着時の体験

運営方式はセルフチェックインによる無人運営です。小規模施設では、限られた人員を現地常駐以外の業務へ配分できる一方、到着案内、鍵の受け渡し、問い合わせ導線を分かりやすく設計することが滞在満足度に直結します。

観光庁の令和8年版観光白書(概要版)は、宿泊業における人材確保と生産性の向上をテーマの一つに掲げています。セルフチェックインは省人化だけを目的にするのではなく、案内の多言語化や事前情報の充実、必要な場面での迅速な支援と一体で設計することで、現場の負担と旅行者の安心感の両立につながります。

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天神エリアで地域性を宿泊体験へ織り込む

天神駅から徒歩9分の舞鶴に位置する立地は、都心での行動のしやすさと、宿泊空間で落ち着いて過ごす時間を両立しやすい条件です。博多織のアートパネルや畳を想起させる素材を取り入れた空間づくりは、土地の文化を過度に演出するのではなく、滞在中に自然に感じられる要素として映ります。

ブランドでは福岡市博多区祇園町での次の開業も予定されています。拠点ごとの立地や建物の個性を生かしながら、共通する滞在価値をどう伝えるかは、複数施設を展開する際のブランド運営にとっても参考になる視点です。

まとめ

TABIGOYA LIFE&TRIP TENJIN PARK SIDEは、住居転用という建物の条件を活用し、連泊対応の客室設備とセルフチェックインを組み合わせた開業です。既存資産を生かす改修、地域性を感じる内装、運営負荷を見据えた導線を一つの滞在体験としてつなげる姿勢は、都市部の小規模宿泊施設を考えるうえで示唆に富んでいます。

企業情報

  • 施設名:TABIGOYA LIFE&TRIP TENJIN PARK SIDE
  • 施設所在地:福岡県福岡市中央区舞鶴1丁目6番6号
  • 開業日:2026年7月27日
  • 客室数:全5室(2026年8月中に全6室予定)
  • 運営方式:
  • 施設公式サイト:TABIGOYA LIFE&TRIP TENJIN PARK SIDE
  • 会社名:株式会社Next STAY
  • 代表取締役:笠 清太
  • 設立:2018年7月
  • 事業内容:不動産投資の視点によるホテル開業・運営
  • 会社所在地:福岡県福岡市博多区東光1丁目3-11 やますえ東光ビル2F
  • 会社公式サイト:株式会社Next STAY

参考資料

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