ホテルの雑学

ホテルに連泊した場合の客室清掃は毎日入るのかを詳しく解説します

ホテルに連泊した場合の客室清掃は毎日入るのかを詳しく解説します
CoCoRo編集部

連泊したときに客室清掃が入らず、戸惑ったことはないでしょうか。ホテルに連泊しても、客室清掃が毎日自動的に入るとは限りません。近年は、清掃を希望する場合だけドアにマグネットを掲示するなど、希望制を基本とする施設が増えています。

ただし、これは全施設共通のルールではありません。従来どおり毎日清掃を基本とする施設もあれば、希望制であっても衛生上の理由から数泊ごとに清掃を入れる施設もあります。連泊すれば清掃は入らないと一般化することも、必ず毎日入ると考えることも、どちらも実態とずれる可能性があります。

そこで本記事では、連泊時の清掃方式が施設ごとに分かれる理由を、公式情報をもとに解説していきます。連泊の予定がある方は、ぜひご参考にしてください。

この記事でわかること

  • 連泊時の清掃頻度を定めた法令があるのかどうか
  • 希望制を採用する施設が挙げている理由
  • 清掃を希望する場合と断る場合の伝え方
  • タオルやアメニティの交換だけを頼めるかどうか

清掃方式が施設によって違うのはなぜか

結論として、連泊時の清掃方式が施設ごとに異なるのは、環境配慮と人員体制という2つの事情が背景にあるためです。どちらを優先するかは施設の運営方針によって変わります。

旅館業法施行令第1条第1項は、客室の構造設備について8つの号で基準を定めていますが、清掃の頻度に関する規定は含まれていません。連泊時に毎日清掃を入れるかどうかは、法令ではなく各施設の運営方針で決まります。スーパーホテルの公式サイトによると、同社は環境への取り組みの一環として連泊中の清掃なしを基本とし、清掃を希望する宿泊者にはマグネットで申し出てもらう運用を公式に案内しています。アパホテルの公式サイトによると、同社も環境に配慮した運営として連泊時の清掃を希望制にしていることを公式に案内しています。

水と洗剤の使用量を減らす環境配慮

連泊清掃とは、2泊以上続けて宿泊する客室に対して行う清掃対応のことです。毎日のフル清掃を省略すると、シーツやタオルの洗濯回数、洗剤や水の使用量を抑えられます。スーパーホテルは、SDGsへの取り組みの一環として連泊中の清掃なしを基本とし、清掃を希望する宿泊者にはマグネットカードで申し出てもらう運用を公式に案内しています。アパホテルも、地球環境に配慮した運営として、連泊時の清掃を希望制にしていることを公式に案内しています。

清掃スタッフの人員体制も影響する

清掃を希望制にすると、清掃が不要な客室にスタッフの手を割かずに済み、限られた人員を新規チェックインの客室に集中させやすくなります。宿泊業界では人手不足が課題とされており、環境配慮とあわせて、清掃希望制は運営の効率化にもつながる仕組みとして位置づけられています。

毎日清掃が当たり前だった時代からの変化

連泊清掃の希望制は、比較的新しい運用です。従来は、宿泊日数にかかわらず毎日清掃するのが標準的な対応でした。

滞在中も部屋を清潔に保つという発想が基本だった

毎日清掃を基本とする考え方では、宿泊者が外出している間に客室を整え、常にチェックイン直後と同じ状態を維持することがホテル側のサービス水準として重視されてきました。、シティホテルを問わず、この方式は長く標準として運用されてきました。

希望制は宿泊者の意思を確認する仕組みへの転換

希望制の登場は、清掃を受けるかどうかを宿泊者自身が選ぶという発想への転換を意味します。在室中に清掃スタッフの出入りを望まない宿泊者にとっては、プライバシーを保ちやすくなるという側面もあります。どちらの方式にも利点があり、優劣で単純に語れるものではありません。

連泊清掃は入らないという通説を検証する

連泊すれば清掃が入らないという理解は、正確ではありません。希望制を採用する施設でも、衛生上の理由から一定の間隔で自動的に清掃を行う例が確認できます。

希望制でも数泊ごとに自動清掃が入る施設がある

アパホテルの公式案内では、連泊時の清掃は希望制としながらも、衛生上の理由からシーツ交換を含む清掃を3泊ごとに自動で実施すると案内されています。希望制であっても衛生管理のための下限が設けられている例があり、まったく手を入れないまま長期間放置されるわけではありません。

清掃を断ってもタオルは毎日交換できる施設がある

スーパーホテルの公式FAQでは、清掃を希望しない場合でも、使用済みタオルやバスマットを新しいものと交換し、ドアノブなどに用意する対応が案内されています。清掃を断ることと、タオル交換を断ることは別の話であり、清掃なし即アメニティも一切更新されないと考える必要はありません。

毎日清掃を続けている施設もある

希望制の広がりは業界全体の一律の流れではなく、従来どおり連泊時も毎日清掃を基本とする施設は引き続き存在します。宿泊するホテルが希望制か毎日清掃かは事前に確認しないと分からないというのが、実態に近い理解です。

連泊するときに確認しておきたいこと

連泊清掃の方式は施設ごとに違うため、チェックイン時に確認し、自分の希望に合わせて伝えておくと滞在が快適になります。

チェックイン時に清掃ルールを確認する

連泊する際は、チェックイン時に清掃が毎日入るのか希望制なのかをフロントで確認しておくと、外出時間の計画が立てやすくなります。希望制の施設では、清掃を頼みたい日に室内のマグネットカードをドアの外に掲示するなど、決まった手順が用意されていることが一般的です。

清掃は不要でもタオルだけ交換を頼める場合がある

掃除は不要でもタオルだけ交換してほしい場合は、フロントに一声かければ対応してもらえる施設が多くあります。清掃希望札の運用がある施設でも、タオル交換だけを別途依頼できることがあるため、細かい希望はフロントに直接伝えるのが確実です。

まとめ

  • ホテルに連泊しても清掃が毎日入るとは限らず、希望制を基本とする施設が増えています。
  • 希望制の背景には、水や洗剤の使用量を抑える環境配慮と、人員体制の効率化という2つの事情があります。
  • 希望制の施設でも、衛生上の理由から数泊ごとに自動で清掃やシーツ交換を行う例があります。
  • 清掃方式は施設ごとに異なるため、連泊する際はチェックイン時にルールを確認しておくと安心です。

参考資料

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