札幌市中央区の大通地区で開業を予定するTRUNK(HOTEL) SAPPOROは、2027年9月17日の開業日を決定しました。ブランドにとって初めての東京外への展開であり、107室の客室、温浴施設、食、宴会・婚礼機能を一体的に備える計画です。都市滞在の選択肢を広げながら、北海道らしい食や文化との接点をどう設計するかに注目が集まります。
観光庁(国土交通省)『令和8年版観光白書(概要版)』では、観光白書・観光動向を考える際に、地域資源を単体で見せるだけでなく、受入環境や周辺事業者との連携まで含めて磨き上げる視点が示されています。今回の発表も、施設の魅力を地域での過ごし方や移動導線と結びつけて伝える点で、宿泊事業者が滞在価値を組み立てる参考になります。

本記事のポイント
- TRUNK(HOTEL) SAPPOROは、2027年9月17日に札幌・大通地区での開業を予定しています。
- ブランド初のスパ「TRUNK(BATH HOUSE)」や「鮨さいとう」の札幌初出店など、館内で過ごす時間を豊かにする複数の体験を組み合わせます。
- 北海道の食、手仕事、都市の滞在価値をつなぐ設計は、地域資源を宿泊体験へ編集する際の視点として参考になります。
発表内容の整理

今回の発表は、TRUNK(HOTEL) SAPPOROの開業日決定という開業前段階の更新です。所在地は札幌市中央区南2条西4丁目の札幌ダイビルで、地下2階・地上19階の建物内に展開します。客室は107室で、想定客室単価は6万円から60万円とされています。
館内は10階を中心に、レセプション、鮨レストラン、オールデーダイニング、ラウンジ&バー、チャペル、バンケットルーム、プライベートスタジオを配置し、13階から18階に客室を設ける構成です。18階にはスパとジム、客室を備えます。
出典:PR TIMES TRUNK(HOTEL) SAPPORO 2027年9月17日に開業決定
画像:© TRUNK co.,ltd. All Rights Reserved
スパを核に、都市滞在の余白をつくる
18階のTRUNK(BATH HOUSE)は、水着で利用する複数のバスコンテンツに加え、男女別の大浴場、高温サウナ、水風呂、外気浴スペースを設ける計画です。宿泊だけでなく、到着後や食事前後に過ごす時間まで含めて滞在を組み立てる発想がうかがえます。
観光庁の「令和8年版観光白書(概要版)」は、宿泊業における人材確保と生産性向上を重要な論点として掲げています。館内施設を単なる付帯設備ではなく、利用動線や予約枠、スタッフ配置を含む体験設計として整えることは、滞在満足と現場運営の両面に関わるテーマです。スパを持つ施設では、混雑の見える化や時間帯別の案内も、開業後の運用で検討したい要素となります。

北海道の食を、目的地としての滞在価値へ
10階には、北海道の旬の食材を軸にしたオールデーダイニングと、札幌初出店となる「鮨さいとう」が計画されています。朝食から夜の食事までを館内で完結できる構成は、宿泊者の選択肢を増やすだけでなく、地域の食文化へ触れる入口にもなり得ます。
観光庁の「地域の観光資源の磨き上げを通じた域内連携促進に向けた実証調査」では、地域の文化や資源を来訪者目線で磨き上げ、域内連携によって価値を高める考え方が示されています。食材の調達、料理人との協働、生産地の背景を伝える接客などを重ねることで、レストランは館内消費の場にとどまらず、地域との関係を育てる接点として機能しそうです。
客室と共用部に、札幌らしい物語を重ねる
客室のデザインテーマには、北海道の風土や手仕事に着想を得た「ミッドセンチュリーフォークロア」が掲げられています。木を基調とした素材や細部の表現を通じ、都心にいながら土地の自然や文化を感じられる空間を目指す計画です。
ラウンジ&バーでは生演奏と季節ごとの景色、冬の透明なドームによる雪景色の鑑賞も想定されています。客室、飲食、共用部それぞれに異なる役割を持たせつつ、札幌での時間として一貫して感じられるようにする丁寧な設計がうかがえます。季節性の強い地域では、販売写真、滞在提案、館内案内の更新を連動させることも重要になります。
多目的な集いを受け止める館内構成
チャペルと3つのバンケットルームに加え、シネマ、カラオケ、マルチファンクションルームを備えるプライベートスタジオも計画されています。宿泊、ウェディング、パーティー、ビジネス利用など、異なる目的の来館者を受け止めることで、客室稼働だけに依存しない館内利用の広がりが期待されます。
観光庁の「持続可能な観光地域づくりのための事例集」では、地域の状況を把握しながら、観光による経済効果と住民生活への配慮を両立させる取り組みが紹介されています。都市中心部のホテルでも、宴会・婚礼・食の利用者を地域へ無理なくつなぐ導線を整えることは、周辺との関係づくりにおいて大切な視点です。
まとめ
TRUNK(HOTEL) SAPPOROは、2027年9月17日の開業に向け、スパ、食、客室、集いの場を組み合わせた都市型ホテルとして準備を進めます。札幌の中心部で、北海道の食や手仕事、季節の景観を滞在体験に重ねる取り組みは、地域らしさを館内の各接点へ落とし込む実例として注目されます。開業までの情報更新とともに、地域との連携や体験の具体化にも期待したいところです。
企業情報
施設概要
- 施設名:TRUNK(HOTEL) SAPPORO
- 所在地:札幌市中央区南2条西4丁目札幌ダイビル
- ビル概要:地下 2F – 地上 19F
- ホテル施設概要:10F レセプション、鮨さいとう、オールデーダイニング、ラウンジ & バー、チャペル、バンケットルーム KODACHI、プライベートスタジオ 11 – 12F バンケットルーム HINATA、MIYABI 13 – 17F 客室 18F TRUNK(BATH HOUSE)、ジム、客室
- 客室数:107 室
- 客室単価:60,000 円 – 600,000 円(想定)
- 開業日:2027年9月17 日(金)
- デザイン:GENERAL DESIGN CO.,LTD. TRUNK Atelier
- ティザーサイト:https://sapporo.trunk-hotel.com
- Instagram アカウント:@trunkhotel_sapporo
会社概要
- 会社名:株式会社TRUNK
- URL:http://www.trunk-base.com/
- 業種:飲食店・宿泊業
- 本社所在地:東京都渋谷区神宮前5丁目31番
- 電話番号:03-5778-9220
- 代表者名:野尻佳孝
- 上場:未上場
参考資料
- 観光庁(国土交通省)『令和8年版観光白書(概要版)(2026年7月1日以降)』: 令和8年版観光白書(概要版)
- 観光庁(国土交通省)『地域の観光資源の磨き上げを通じた域内連携促進に向けた実証調査(公表資料)』: 地域の観光資源の磨き上げを通じた域内連携促進に向けた実証調査

