株式会社リブ・マックスは、山梨県笛吹市の石和温泉エリアで「リブマックスリゾート石和温泉」を2026年6月19日にリブランドオープンしました。首都圏からのアクセス、温泉・サウナ、果物やワイナリー、富士山・河口湖方面への周遊性を組み合わせた滞在提案は、地方温泉地の再編集を考える宿泊事業者にとっても参考になる取り組みです。
観光庁の宿泊旅行統計調査では、2026年2月分の第1次速報値が公表されており、宿泊需要を月次で見ながら地域ごとの受入環境を整える重要性が続いています。石和温泉のように都心から短時間で訪れやすい温泉地では、週末旅行、短期休暇、周辺観光を組み合わせた商品設計が、現場の販売導線にも生かしやすいテーマになります。
本記事のポイント
- 「リブマックスリゾート石和温泉」は、石和温泉駅から車で約5分、中央自動車道「一宮御坂IC」から約15分の立地で、首都圏からの短期滞在を受け止めやすい施設です。
- 自噴天然温泉、サウナ、足湯を軸に、温泉地らしい休息価値をわかりやすく打ち出しています。
- 山梨の果物、ワイナリー、富士山・河口湖方面への周遊と合わせることで、宿泊単体にとどまらない地域滞在の提案につながります。
発表内容の整理

発表によると、同社は全国に210店舗のホテルを展開しており、リブマックス ホテルズ&リゾーツでは「リゾートをもっと身近に」をテーマに、天然温泉や露天風呂付き客室、ビュッフェ形式の食事など多様な宿泊体験を提供しています。今回のリブランドオープンでは、山梨県を代表する温泉地のひとつである石和温泉で、癒やしの時間と快適な滞在空間の提供を目指すとしています。
出典:PR TIMES 「リブマックスリゾート石和温泉」リブランドオープン!
首都圏から短時間で届く温泉地としての使いやすさ
石和温泉エリアは、JR新宿駅から特急利用で約90分、東京都心から車で約100分というアクセスが示されています。宿泊施設の現場では、長期休暇だけでなく、金曜夜からの短い滞在、土日1泊、平日のリフレッシュ需要を拾えるかが販売設計の分かれ目になります。移動負担が比較的軽い温泉地であることは、滞在時間の短いお客様にも提案しやすい魅力として映ります。
観光庁の登録DMO一覧では、山梨県関連の地域連携DMOとして、公益社団法人やまなし観光推進機構と一般社団法人八ヶ岳ツーリズムマネジメントの2法人が掲載されています。宿泊施設単独の訴求に加え、県域や広域での観光導線が整えられていくことは、温泉、果物、ワイン、自然景観を組み合わせた旅程づくりの土台になります。
温泉・サウナ・足湯を重ねた滞在価値
本施設では、地下から湧き出る自噴天然温泉に加え、サウナと足湯を備えた温浴空間を打ち出しています。温泉だけで完結させず、サウナでのリフレッシュ、庭園を眺めながら過ごせる足湯を組み合わせている点に、滞在中の過ごし方を複数用意する丁寧な設計がうかがえます。
温浴施設は、客室外での滞在時間を生み、同行者同士の過ごし方の違いにも対応しやすい設備です。特に温泉地のリブランドでは、既存の地域イメージを生かしながら、サウナや足湯のようなわかりやすい体験接点を加えることで、初めて訪れるお客様にも滞在のイメージを伝えやすくなります。
果物・ワイナリー・富士山周遊を生かす地域資源
石和温泉の周辺には、ぶどうや桃などの果物、ワイナリー巡り、富士山・河口湖方面への観光拠点という複数の入口があります。宿泊施設にとっては、温泉目的のお客様だけでなく、食、自然、買い物、ドライブを目的にする層へも接点を広げやすい地域特性です。
観光庁(国土交通省)の「ATWS2023を契機としたアドベンチャーツーリズムの推進に向けたヒアリング・アンケート調査結果」は、自然や文化を体験としてつなぐ観光コンテンツの重要性を示す資料です。石和温泉の文脈では、本格的な冒険型商品に限らず、果樹園、ワイナリー、湖や山の景観を宿泊前後の行程に組み込むことで、地域の奥行きを伝える実務上のヒントになります。施設側が周辺の季節情報や移動時間を整理して発信するだけでも、お客様は旅程を組み立てやすくなります。
リブランドで既存資産を再編集する視点
リブランドは、建物や地域の既存価値を新しい顧客接点に合わせて見せ直す機会です。リブマックスリゾート石和温泉では、温泉地としての歴史や立地を背景にしながら、サウナ、足湯、幅広い世代が利用しやすい滞在空間を前面に出しています。大きな設備投資の有無だけでなく、どの体験を主役に置くかを明確にすることが、宿泊者に伝わる印象を左右します。
また、観光庁の持続可能な観光地域づくりに向けた取組では、地方公共団体やDMOが中心となり、データ計測と中長期的な計画に基づいて観光地マネジメントを行う重要性が示されています。宿泊施設側でも、季節別の稼働、温浴利用、周辺観光の問い合わせ内容などを蓄積し、地域の観光施策と歩調を合わせていくことが、温泉地全体の受入環境づくりにつながります。
現場で参考になる販売・案内の工夫
今回の発表からは、施設の魅力を「温泉」「サウナ」「足湯」「首都圏からの近さ」「山梨観光の拠点」という複数の言葉で整理している点が読み取れます。宿泊プランや公式サイト、フロントでの案内でも、お客様の来訪目的に合わせて訴求軸を変えられる構成です。
例えば、短期滞在には移動時間と温浴体験を、家族やグループには果物や富士山方面への周遊を、サウナ目的のお客様には滞在中の過ごし方を具体的に示すと、予約前の不安を減らしやすくなります。地域資源を借りながら施設の過ごし方を丁寧に翻訳する姿勢は、同じくリブランドや改装を控える宿泊施設にも参考になる取り組みです。
まとめ
「リブマックスリゾート石和温泉」のリブランドオープンは、首都圏近郊の温泉地が持つ行きやすさと、山梨ならではの食・自然・周遊資源を組み合わせた滞在提案として注目されます。自噴天然温泉、サウナ、足湯を備えた温浴体験は、石和温泉らしい休息価値をわかりやすく伝えています。
宿泊事業者の視点では、地域の公的データやDMOの動きも踏まえながら、施設単体の魅力を周辺観光と結び直すことが重要です。今回のリブランドは、既存の温泉地資源を今のお客様に届く言葉と体験に整える、前向きな事例として受け止められます。
企業情報
- 企業名:株式会社リブ・マックス
- 施設名:リブマックスリゾート石和温泉
- 所在地:山梨県笛吹市石和町川中島1607-40
- オープン日:2026年6月19日
- 公式サイト: リブマックスリゾート石和温泉 公式サイト
- リブマックス ホテルズ&リゾーツは、全国に210店舗を展開する直営型ホテルブランドです。天然温泉や露天風呂付き客室、ビュッフェ形式の食事などを通じて、身近に利用できるリゾート体験を提供しています。
参考資料
- 観光庁『宿泊旅行統計調査(2026年2月分)』: 宿泊旅行統計調査
- 観光庁『登録観光地域づくり法人「登録DMO」の形成・確立計画(2026年1月8日)』: 登録観光地域づくり法人「登録DMO」の形成・確立計画
- 観光庁『持続可能な観光地域づくりに向けた取組(2025年6月17日)』: 持続可能な観光地域づくりに向けた取組
- 観光庁(国土交通省)『ATWS2023を契機としたアドベンチャーツーリズムの推進に向けたヒアリング・アンケート調査結果(2024年3月)』: ATWS2023を契機としたアドベンチャーツーリズムの推進に向けたヒアリング・アンケート調査結果
