カソク株式会社は、新アパートメントホテルブランド「KOUSA(コウサ)」を始動し、第1号施設となる「KOUSA Osaka Namba」を2026年10月1日に大阪市浪速区日本橋で開業予定です。なんば・日本橋を拠点に、複数名での滞在と街を巡る体験を結び付ける構想は、都市部で増える多様な宿泊ニーズを捉える動きとして注目されます。
観光庁(国土交通省)『令和8年版観光白書(概要版)』では、観光白書・観光動向を考える際に、地域資源を単体で見せるだけでなく、受入環境や周辺事業者との連携まで含めて磨き上げる視点が示されています。今回の発表も、施設の魅力を地域での過ごし方や移動導線と結びつけて伝える点で、宿泊事業者が滞在価値を組み立てる参考になります。

本記事のポイント
- KOUSA Osaka Nambaは、2026年10月1日に大阪・なんば/日本橋エリアで開業予定の新ブランド第1号施設です。
- 全80室・収容人数476名で、1室あたり4〜8名を想定し、グループ、ファミリー、中長期滞在に対応します。
- 地域の文化やクリエイターとの接点を滞在体験へ取り込む「交差」の考え方が、街歩きの拠点づくりにつながります。
発表内容の整理

今回の発表は、カソク株式会社による新ブランドの立ち上げと、その第1号施設の開業予定を示す段階の更新です。KOUSA Osaka Nambaは大阪市浪速区日本橋3丁目に位置し、RC造、延床面積5,440.72㎡、全80室、収容人数476名の規模で計画されています。予約開始日は2026年9月7日とされています。
ブランド名のKOUSAには、人、街、文化、旅の目的が交わる場をつくる意図が込められています。家具や食器、ファブリック、音楽などを地域との共創の入口にする考え方を掲げ、単なる客室供給にとどまらず、周辺の魅力へ自然に目を向ける滞在を目指す点が特徴です。
出典:PR TIMES カソク、新アパートメントホテルブランド「KOUSA(コウサ)」を始動、第1号「KOUSA Osaka Namba」を大阪・なんばに2026年10月開業予定
なんば・日本橋を起点に街を巡る滞在
KOUSA Osaka Nambaの要点は、飲食、買い物、エンターテインメント、ポップカルチャーが近接するなんば・日本橋に滞在拠点を置くことです。黒門市場、新世界、道頓堀などへ足を延ばす行程では、客室内で完結させるのではなく、周辺回遊を後押しする案内や導線が滞在満足度を左右します。
地域の文化や人との接点を意識したブランド方針は、館内のしつらえと周辺案内を一つの体験として組み立てる余地を生みます。宿泊事業者にとっては、近隣店舗や文化的な場所を単に列挙するだけでなく、グループごとの関心や時間帯に合わせて選びやすく伝える運用が、街との関係を深める手掛かりになります。
4〜8名対応が支える都市型アパートメントホテル
1室あたり4〜8名を想定する客室構成は、家族旅行、友人同士の旅行、海外からのグループ旅行、数泊以上の滞在を受け止める計画です。複数名利用では、予約時の定員表示だけでなく、荷物の置き場、館内ルール、周辺への出発準備などを分かりやすく整えることが、到着後の安心感につながります。
観光庁「令和8年版観光白書(概要版)」によると、2025年の外国人延べ宿泊者数は1億7,787万人泊で過去最高となり、外国人宿泊の約7割は三大都市圏に集中しています。大阪を含む大都市圏で大人数・中長期の需要を受け止める際には、客室の広さだけでなく、セルフ案内の分かりやすさや業務の標準化も重要になります。同白書が掲げる宿泊業の人材確保と生産性向上という論点は、こうした運営設計を考える上でも示唆的です。

新ブランド第1号としての体験設計
KOUSAは、地域のクリエイターやブランドとの共創を、家具、食器、ファブリック、音楽、調味料などに広げる構想を示しています。施設ごとの立地や地域性に合わせて内容を変える姿勢は、ブランドの統一感を保ちながら、訪れる街ごとに異なる発見を生むための丁寧な設計として映ります。
第1号施設では、開業前から「何を体験できるか」を過度に固定せず、街の変化や地域との対話を取り込める余白を持たせることも大切です。カソク株式会社がこれまで培ってきたアパートメントホテルの運営知見を、新しいブランドの接点づくりへつなげる取り組みとして、今後の具体的な展開が期待されます。
増加する訪日需要を地域の体験へつなぐ
日本政府観光局の集計では、2025年の年間訪日外客数は4,268万3,600人となり、過去最多を更新しました。需要の拡大局面では、宿泊施設が受け入れ容量を確保するだけでなく、地域資源への理解を深める情報提供や、滞在中の困りごとを減らす案内を整えることが、旅行者と地域の双方にとって重要になります。
KOUSA Osaka Nambaが掲げる「街と混ざり合う」滞在は、都市観光において宿泊施設が果たせる役割を広げる試みです。なんば・日本橋の多様な魅力を、グループ旅行者にも選びやすい形でつなげられれば、滞在時間を地域の消費や文化との出会いへ結び付ける契機になりそうです。
まとめ
KOUSA Osaka Nambaは、2026年10月1日の開業を予定する、KOUSAブランド第1号のアパートメントホテルです。80室・476名収容の計画と4〜8名対応の客室構成を基盤に、なんば・日本橋の街を巡る楽しさと、複数名でくつろぐ滞在環境の両立を目指します。地域との共創をどのような館内外の体験へ育てていくかが、開業後の大きな見どころになります。
企業情報
■ 施設概要
- 項目:内容
- 施設名:KOUSA Osaka Namba(KOUSA 大阪なんば)
- 所在地:大阪府大阪市浪速区日本橋3丁目7-2
- 構造:RC造
- 延床面積:5,440.72㎡(約1,646坪)
- 客室数:80室
- 収容人数:476名
- 開業予定日:2026年10月1日(木)
- 企画・監修:ADDReC株式会社
- 設計:リーフデザインパーク株式会社、株式会社FUGA
- 施工:信和建設株式会社
- 運営:カソク株式会社
- 予約開始日:2026年9月7日(月)
- 公式サイト:2026年9月中旬(公開予定)
会社概要
- 会社名:カソク株式会社
- URL:https://www.kasoku.co.jp/
- 業種:飲食店・宿泊業
- 本社所在地:東京都新宿区高田馬場4-39-7 プライム高田馬場四丁目ビル 6F
- 電話番号:03-6273-9301
- 代表者名:新井恵介
- 上場:未上場
- 資本金:1000万円
- 設立:2025年6月
参考資料
- 日本政府観光局(JNTO)『訪日外客数(2025年12月推計値)(2025年)』: 訪日外客数(2025年12月推計値)
- 観光庁(国土交通省)『令和8年版観光白書(概要版)(2025年)』: 令和8年版観光白書(概要版)
- 観光庁(国土交通省)『ATWS2023を契機としたアドベンチャーツーリズムの推進に向けたヒアリング・アンケート調査結果(2024年3月)』: ATWS2023を契機としたアドベンチャーツーリズムの推進に向けたヒアリング・アンケート調査結果

